Blackmagic Design社は、人気の動画編集ソフト「DaVinci Resolve」の最新アップデートバージョン20.1.1をリリースしました。
今回のアップデートは、新機能の追加というよりも、前バージョン(20.1)で発生していた不具合の修正と安定性の向上がメインとなっています。特定の条件下で発生していたクラッシュ問題も複数改善されており、すべてのユーザーにアップデートが推奨される内容です。
この記事では、DaVinci Resolve 20.1.1の主な変更点を、初心者にも分かりやすく解説します。
今回のアップデートの重要ポイント
- 安定性の向上: 特定の操作で発生していたクラッシュやフリーズの問題を多数修正。
- バグ修正: Fusionページや各種ファイルの読み込みに関する不具合を改善。
- 操作性の改善: 属性のコピー&ペースト機能などがより使いやすく。
主なアップデート内容詳細
今回のアップデートで改善された主な項目は以下の通りです。
パフォーマンスと安定性の向上
- クラウドプロジェクトの読み込み時間短縮: スタックされたタイムラインを使用している際の、Blackmagic Cloud上のプロジェクトの読み込みが高速化されました。
- クラッシュ問題の修正:
- 不正な形式のMTSクリップや一部のMKVクリップを読み込んだ際に発生するクラッシュを修正。
- Intel搭載Macで深度マップを読み込む際のクラッシュを修正。
- Blackmagic Cloud上で、日本語のファイル名やパスが含まれているとクラッシュする問題を修正。(公式リスト外ながら修正を確認)
- フリーズ問題の修正:
- Fusionの「Media Out」ツールで特定の操作を行った際のフリーズを修正。
機能改善とバグフィックス
- 属性ダイアログの改善: コピー&ペーストの際、「属性」ダイアログで設定した項目が記憶され、次の操作に引き継がれるようになりました。
- Fusionページの修正:
- 「Fusion Magic Mask」のモード切り替え時に発生していたオフセット(ずれ)を修正。
- レンズ空間変換に関する問題を修正。
- コーデックとフォーマット関連の修正:
- PSDファイルの読み込みとインポートに関する問題を修正。
- Dolby Vision ISXDメタデータフォーマットの問題を修正。
- Windowsネイティブコーデックのビットレートと品質レイアウトを改善。
アップデート前の注意点
- プロジェクトライブラリの互換性: DaVinci Resolve 20で作成・保存したプロジェクトは、旧バージョン(19.1など)では開けなくなります。
- バックアップの推奨: アップデートを適用する前に、必ずプロジェクトライブラリ全体のバックアップと、個別の重要プロジェクトのバックアップ(.drpファイルのエクスポート)を行ってください。
まとめ:すべてのユーザーにおすすめのアップデート
DaVinci Resolve 20.1.1は、より快適で安定した編集環境を提供する重要なアップデートです。特にバージョン20.1以降で何らかの不具合を感じていた方は、今回のアップデートで問題が解消される可能性が高いでしょう。
アップデートは、DaVinci Resolveのメニュー「アップデートを確認」から、またはBlackmagic Design公式サイトのサポートページからダウンロードできます。
安定した環境で最高のパフォーマンスを発揮するために、早めのアップデートをおすすめします。
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