配信・映像制作機器として注目される「RØDECaster Video」に、8月末に大規模なファームウェア(バージョン1.2)が公開されました。このアップデートにより、NDI対応が無料で追加され、PTZカメラ制御や高度なキーイング機能など、多彩な新機能が盛り込まれています 。
主な強化ポイント
1. NDI対応(無料)
最大4つのNDI入力と1つのNDI出力をイーサネット経由で利用可能に。カメラやiPhoneなど複数デバイスの映像を、高品質・低遅延でネットワーク上に接続できます 。 専用ケーブルなしで、ストリーミングやライブ制作のワークフローが大きく効率化されます 。
2. iOSアプリ「RØDE Capture」のNDI化とデュアルカム機能
iPhoneをNDIソースとして利用可能に。フロント/リアカメラを同時に配信できるデュアルカムストリーミングにも対応し、インタビューやモバイル撮影での表現の幅が拡大 。
3. PTZカメラ(パン・チルト・ズーム)制御
対応NDIカメラをリアルタイムでパン・チルト・ズームでき、プリセットを保存してシーンボタンで即切り替え可能。多視点のライブ制作に威力を発揮 。
4. 高度なキーイング&オーバーレイ機能
Luma Key による黒背景透過処理が可能で、テロップやロゴ表示に最適 。 Key Mask と レイヤーストレッチ により、不要部分のクロップや画面レイアウトの柔軟な調整が可能に 。 任意の入力をオーバーレイとして使用でき、ピクチャー・イン・ピクチャーやブランド表示が容易に 。 角丸表示 対応により、デザイン性の高い画面構成も可能に 。
5. スマートなワークフロー自動化
他RØDECasterシリーズ(Pro II、Duo)との連携で、音声チャンネルに応じたカメラ切り替え(オートスイッチング)が可能に。トークショーや対談形式の収録に強い味方 。
6. UI・ルーティングの改善
ミュート中でもオーディオメーターがグレー表示されるようになり、入力確認が容易に 。 HDMI出力とNDI出力で個別ミキシングが可能になり、出力ルーティングが柔軟に
最新のRØDECaster VideoファームウェアはRØDECasterアプリからダウンロード可能です。
RØDEは元々マイクやオーディオのメーカーでしたが、最近は映像関連の製品にも積極的ですね。
Blackmagic Designのように、安く高品質なメーカーとして映像業界で一定のシェアを占める日も遠くないかもしれませんね。
