本日9月9日、米GoogleはGoogle検索に新機能「AIモード」の日本語版を正式に提供開始したと発表しました。
これにより、私たちの「検索」という行為が大きく変わるかもしれません。
この機能は、Googleの最新AIである「Gemini 2.5」を基盤としており、これまで何度も検索を繰り返していたような複雑な質問に対しても、一度で要点をまとめた回答を生成してくれる画期的なものです。
◆ 「AIモード」で、こんな検索が可能に
「AIモード」は、PCやスマートフォンのブラウザ、Googleアプリの検索結果画面に新設された「AIモード」タブから利用できます。
特に、以下のような探索的で複雑な質問で真価を発揮します。
- 長文での旅行プラン相談
- 例:「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて。伝統工芸や歴史的な場所を巡るプランで、ディナーのおすすめも入れて」
- 例:「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて。伝統工芸や歴史的な場所を巡るプランで、ディナーのおすすめも入れて」
- 音声や画像を使った質問
- 例:海外レストランのメニューを撮影し、「この中でベジタリアン向けの料理はどれ?」と尋ねる。
- 例:海外レストランのメニューを撮影し、「この中でベジタリアン向けの料理はどれ?」と尋ねる。
- 対話形式での深掘り
- 例:AIの回答に対し、「10月に行くなら、この地域で何かお祭りはある?」と追加で質問する。
◆ なぜ一度で的確な回答ができるのか?
この高い回答精度を支えているのが「クエリファンアウト技術」です。
ユーザーからの複雑な質問をAIが複数の小さな質問に分解し、それぞれを同時に検索・分析することで、網羅的で関連性の高い情報をまとめて提示する仕組みです。
また、画像認識はGoogle Lensと連携するなど、既存のGoogleサービスとシームレスに統合されています。
◆ 注意点と今後の展望
Googleは、この機能がまだ初期段階であり、常に完璧な回答を生成するわけではないとしています。
AIが出力結果の信頼性が低いと判断した場合には、安全性を考慮し、従来の検索結果のみを表示するとのことです。
とはいえ、「可能な限りAIによる回答を表示することを目指す」としており、今後も継続的な改善が期待されます。
「AIモード」は日本語のほか、韓国語やインドネシア語などでも順次提供が開始される予定です。
これまで情報収集にかけていた時間が、この新機能によって大きく短縮されることになるでしょう。