「RingThing」アプリ登場:ARRI/Tilta向けフォーカスリングラベル作成を効率化

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米メディアCineDの報道によると、プロフェッショナルな映像制作現場で用いられるARRI Hi-5、WCU-4、およびTilta Nucleus-M IIといったレンズ制御システムに対応するiPhoneアプリ「RingThing」がリリースされました。この新しいアプリは、従来手作業で行われていたフォーカスリングへのマーキング作業を効率化し、正確で視認性の高いカスタムラベル作成を可能にすることで、撮影準備時間の短縮に貢献すると期待されています。

プロの現場を変えるカスタムラベル作成アプリ

「RingThing」アプリは、映像制作におけるフォーカスプラーやカメラアシスタントが直面する、フォーカスリングへの手書きマーキングという時間のかかる作業を大幅に簡素化することを目的としています。特に多数の単焦点レンズを使用する撮影では、この準備工程が大きな負担となることが少なくありません。

このアプリを使用することで、手作業によるマーキングの代わりに、ARRIやTiltaのフォーカスリングに直接貼り付けられる高精度な印刷用ラベルを生成できます。これにより、短時間で一貫性があり、プロフェッショナルな外観のフォーカスディスクが実現します。

対応システムと今後の展開

現在、「RingThing」アプリはiOSデバイス向けに提供されており、ARRI Hi-5、ARRI WCU-4、Tilta Nucleus-M IIといった主要なレンズ制御システムに対応しています。開発元は、cmotion、Preston、Teradekなどのシステムへの対応も進めていると報じられています。また、Android版アプリの開発については、iOS版の成功が鍵となる見込みです。

主な機能とカスタマイズ性

「RingThing」は、レンズデータアーカイブ(LDA)ファイルのデバイス内ライブラリとして機能します。デフォルトのARRI Hi-5リングファイルはアプリに内蔵されていますが、ARRIやTiltaのハンドユニットからカスタムレンズキャリブレーションファイルをインポートすることも可能です。ユーザーはライブラリ内でこれらのファイルを管理し、メモの追加、レンズメーカーやタイプ、シリアル番号による並べ替え、さらにはQRコードを介した他の「RingThing」ユーザーとの共有も行えます。

アプリは、LDAファイルに保存されたレンズキャリブレーションデータを利用して、選択したハンドユニット用のフォーカス、アイリス、またはズームの印刷用ラベルを自動生成します。用意されたデザインテンプレートを活用できるほか、色、アクセント、背景パターンなどをカスタマイズして、独自のラベルを作成することも可能です。これにより、視認性の向上やカメラIDの識別、さらにはチームのブランディングに合わせたデザインを実現できます。

ラベルの作成と貼り付けプロセス

デザインが完了したラベルは、Cricutデバイスのようなカッティングマシンを使用して印刷・カットすることが推奨されています。印刷には光沢のある白いビニール素材が最適とされ、その後、まぶしさを抑え可読性を高めるためにマットラミネート加工を施すことが推奨されています。最終的なステップとして、付属の3Dプリント可能な治具を用いることで、フォーカスリングにラベルを正確に位置合わせして貼り付けることができます。

価格と入手方法

「RingThing」アプリは現在、AppleのApp Storeからダウンロード可能です。基本機能は無料で利用できますが、ARRI ECS Syncアプリからの.rngファイルのインポートや、ARRI LDAファイルをTilta Nucleus-M II互換形式に変換するなどの高度な機能を利用するには、Pro版へのアップグレードが必要です。Pro版の価格は22.99ユーロで提供されています。

【管理人の視点】日本の映像制作現場への影響

日本のプロフェッショナルな映像制作現場において、「RingThing」アプリは作業効率と品質向上に大きく貢献する可能性を秘めています。特に映画やCM、ドラマなどの大規模な撮影では、複数のレンズとカメラを使用し、フォーカスプラーが正確なフォーカシングを行うことが求められます。手書きのマーキングは時間と手間がかかるだけでなく、視認性や一貫性に課題を抱えることもありました。

このアプリを活用することで、キャリブレーションデータに基づいた高精度なカスタムラベルを短時間で作成でき、撮影準備の負担を軽減できます。22.99ユーロというPro版の価格は、現在の為替レートで約3,800円程度(変動あり)となり、プロの現場での効率化と品質向上を考慮すれば、十分に投資価値のあるツールと言えるでしょう。日本語対応の有無は不明ですが、直感的なインターフェースであれば、導入のハードルは低いと考えられます。この種のデジタルツールが普及することで、日本の映像制作現場もよりスマートで効率的なワークフローへと進化していくことが期待されます。

こんな人におすすめ

  • プロの映像制作でフォーカスプラーを担当する人
  • ARRI Hi-5、WCU-4、Tilta Nucleus-M IIを使用している撮影チーム
  • 撮影準備の効率化とフォーカス精度向上を目指すカメラアシスタント

まとめ

「RingThing」アプリの登場は、プロの映像制作現場におけるフォーカスリングのラベル作成プロセスに革新をもたらします。手書きによるマーキングの煩雑さから解放され、正確で視認性の高いカスタムラベルを効率的に生成できるこのツールは、撮影準備時間の短縮と作業品質の向上に直結します。ARRIやTiltaの主要なレンズ制御システムに対応し、将来的にはさらなる拡張も期待されることから、映像業界のワークフローをより現代的かつ効率的なものへと変革する一助となるでしょう。

情報元:CineD

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