Phottixは、撮影現場のライティングを劇的に効率化する新製品「REX PRO Quick-Folding Softbox」シリーズを2026年5月27日に発売すると発表しました。このシリーズは、従来のソフトボックスの課題であった設営・撤収の手間を解消する「ワンステップ展開」と、持ち運びや収納に便利な「厚さわずか50mmのスリム設計」を最大の特徴としています。プロのフォトグラファーやビデオグラファーにとって、時間とスペースの制約が多い撮影現場でのワークフローを大きく改善する可能性を秘めた製品として注目されています。
Phottix REX PROソフトボックス:撮影準備を劇的に変えるワンステップ展開
従来のソフトボックスは、複数のロッドを一本ずつスピードリングに差し込んで組み立てる必要があり、特に大型モデルでは時間と労力を要する作業でした。しかし、Phottixの「REX PRO Quick-Folding Softbox」シリーズは、この煩雑な作業を過去のものとします。新開発のクイックフォールディング構造により、傘を開くようにワンステップでソフトボックス全体が瞬時に展開。これにより、撮影現場での設営時間を大幅に短縮し、クリエイターはより迅速にライティングの準備に取り掛かることが可能になります。
このワンステップ展開は、特に時間との勝負となるロケ撮影や、複数のソフトボックスを頻繁にセッティングし直すスタジオ撮影において、その真価を発揮します。例えば、結婚式のスナップ撮影やイベント撮影など、刻一刻と状況が変化する現場では、ライティング機材の迅速な展開と撤収が求められます。REX PROシリーズは、そうしたプロフェッショナルのニーズに応え、撮影の機会損失を防ぎ、より多くのシャッターチャンスを捉える手助けとなるでしょう。
ソフトボックスの進化とクイックフォールディング機構の登場
ソフトボックスは、ストロボや定常光の硬い光を拡散させ、柔らかく自然な光を作り出すための必須アイテムです。その歴史は、初期の簡易的なディフューザーから始まり、次第に光の質や形状をコントロールするための多様なモデルへと進化してきました。しかし、その組み立ての複雑さは長年の課題でした。特に大型のソフトボックスは、多くのロッドとリングを組み合わせる必要があり、設営・撤収に熟練と時間を要しました。
この課題を解決するために登場したのが、クイックフォールディング機構です。近年、各メーカーが様々な方式のクイックセットアップ型ソフトボックスを開発してきましたが、PhottixのREX PROシリーズは、その中でも特に「ワンステップ」という簡便さに焦点を当てています。これにより、誰でも簡単に、そして素早くプロフェッショナルなライティング環境を構築できるようになり、機材の扱いに不慣れなアシスタントでも安心して使用できる点が大きなメリットと言えます。
機材運搬と収納を革新する厚さ50mmのスリム設計
「REX PRO Quick-Folding Softbox」シリーズのもう一つの画期的な特徴は、収納時の圧倒的なスリムさです。折りたたんだ際の厚さはわずか約50mm。これは多くのノートPCやタブレットよりも薄く、従来のソフトボックスと比較しても群を抜く薄型設計です。このスリムさは、撮影機材の運搬や保管において、これまでにない利便性を提供します。
専用のキャリングケースには面ファスナー式の開閉と持ち手が備わっており、機材バッグや車のトランク、スタジオの収納スペースなど、限られた空間にも効率的に収めることが可能です。複数のソフトボックスを持ち運ぶ際や、自宅やスタジオでの保管スペースに悩んでいたクリエイターにとって、このスリム設計は大きな福音となるでしょう。機材の管理が容易になることで、撮影現場への移動もスムーズになり、クリエイティブな活動に集中できる環境を整えます。
スリム設計がもたらす具体的なユーザーシナリオ
- 出張撮影・ロケ撮影の負担軽減: 複数のソフトボックスを車に積む際、従来のモデルではかさばり、他の機材の積載を圧迫していました。REX PROのスリム設計なら、より多くの機材を効率的に運搬でき、移動のストレスを大幅に軽減します。
- 限られたスタジオスペースの有効活用: 小規模なスタジオや自宅スタジオでは、機材の収納スペースが限られています。REX PROは壁に立てかけたり、棚の隙間に差し込んだりできるため、スペースを有効活用し、常に整理された状態を保てます。
- ワンマンオペレーションの効率化: アシスタントがいない状況で一人で設営・撤収を行う際、軽くてスリムなREX PROは、持ち運びからセッティングまでの一連の作業をスムーズに進める手助けとなります。
多様な撮影シーンに対応する豊富なラインナップとアクセサリー
Phottix REX PROシリーズは、円形(65cm、85cm、105cm)と長方形(30×120cm)の4種類のサイズと形状をラインナップしており、ポートレート、商品撮影、ファッション、ビデオ制作など、幅広い撮影ニーズに対応します。各モデルには、2種類のインナーディフューザー(通常タイプとリフレクター付きタイプ)、アウターディフューザー、そしてグリッドが標準で付属。これにより、光の拡散度合いや指向性を細かく調整し、クリエイターの意図通りの光の表現を可能にします。
円形モデルは16角形デザインを採用し、被写体の目に美しいキャッチライトを映し出すことができます。長方形モデルは、全身ポートレートや商品撮影で、被写体を包み込むような柔らかい光を作り出すのに適しています。また、屋外での使用も想定し、しなやかで高い剛性を持つファイバーグラス製ロッドが採用されています。円形モデルには16本、長方形モデルには4本のロッドが構造を支え、強風下でも形状の安定性を保ち、均一な光を供給し続けることが可能です。
汎用性の高いマウントシステムと拡張性
REX PROシリーズは、業界標準であるBowensマウントを標準装備しています。これにより、Phottix製のストロボはもちろん、多くの他社製ストロボやLEDライトと互換性があり、既存の機材を有効活用できます。さらに、別売りの「REX PRO用 スピードリングアダプター」を使用することで、ProfotoやCOMETといったプロフェッショナル向けストロボシステムにも対応。これにより、より幅広い撮影環境での使用が可能となり、機材の選択肢が大きく広がります。
ただし、注意点として、REX PROシリーズは、Phottixの既存製品であるRajaシリーズ、G-Capsuleシリーズ、REXシリーズとの互換性はありません。これは、新しいクイックフォールディング機構とスリム設計を実現するために、マウント部分の構造が刷新されたためと考えられます。既存ユーザーは、この点を踏まえて導入を検討する必要があるでしょう。
製品ラインナップと価格
Phottix REX PRO Quick-Folding Softboxシリーズは、以下の4モデルが2026年5月27日に発売されます。
| 商品名 | 形状 | 収納時寸法 | 使用時寸法(Bowensリング含む) | 重量(Bowensリング含む) | 市場想定価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| REX PRO Quick-Folding Softbox 65cm | 16角形 | 630mm×210mm×50mm | Φ650mm×370mm | 930g | 24,750円 |
| REX PRO Quick-Folding Softbox 85cm | 16角形 | 730mm×220mm×50mm | Φ850mm×410mm | 1080g | 28,380円 |
| REX PRO Quick-Folding Softbox 105cm | 16角形 | 840mm×230mm×50mm | Φ1050mm×460mm | 1250g | 29,700円 |
| REX PRO Quick-Folding Softbox 30×120cm | 4角形 | 860mm×210mm×50mm | 300mm×1200mm×430mm | 890g | 22,000円 |
また、ProfotoおよびCOMETのストロボに対応するための別売りアダプターも同時発売されます。
- REX PRO用 スピードリングアダプター for Profoto 134mm:税込8,800円
- REX PRO用 スピードリングアダプター for Comet 134mm:税込4,400円
REX PROソフトボックスがもたらす撮影現場への影響とメリット・デメリット
Phottix REX PROソフトボックスシリーズは、その革新的な機能により、撮影現場のワークフローに大きな変化をもたらすでしょう。最大のメリットは、やはり「時間と労力の節約」です。ワンステップ展開とスリム収納は、特に多忙なプロフェッショナルにとって、機材の準備や片付けにかかる負担を大幅に軽減し、よりクリエイティブな作業に集中できる時間を与えます。
また、Bowensマウントの標準装備と、別売アダプターによるProfoto/COMETマウントへの対応は、既存の機材資産を活かしつつ、REX PROの利便性を享受できるという点で、高い汎用性を提供します。ファイバーグラス製ロッドによる屋外での安定性も、ロケ撮影が多いクリエイターにとっては安心材料となるでしょう。
一方で、デメリットとしては、既存のPhottix Raja、G-Capsule、REXシリーズとの互換性がない点が挙げられます。これらのシリーズを既に所有しているユーザーは、REX PROを導入する際に、マウントアダプターの追加購入では対応できず、完全に新しいシステムとして検討する必要があります。しかし、この非互換性は、より進化した機構を実現するためのトレードオフと考えることもできます。
総合的に見て、REX PROシリーズは、現代の撮影現場が求める「スピード」「効率」「携帯性」を高いレベルで実現した製品であり、今後のライティング機材のスタンダードを塗り替える可能性を秘めていると言えるでしょう。
こんな人におすすめ
- ロケ撮影や出張撮影が多く、機材の設営・撤収時間を短縮したいプロのフォトグラファー・ビデオグラファー
- 複数のソフトボックスを頻繁に使い分け、効率的なライティングセッティングを求めるクリエイター
- 機材の持ち運びや収納スペースに課題を感じているスタジオオーナーやフリーランス
- Bowensマウントだけでなく、ProfotoやCOMETシステムも活用している多様な撮影環境のユーザー
よくある質問
REX PROソフトボックスはどのようなストロボに対応していますか?
REX PROシリーズは、標準でBowensマウントに対応しています。これにより、Phottix製だけでなく、Godox、Aputureなど、多くのBowensマウント対応ストロボやLEDライトで使用可能です。さらに、別売りの「REX PRO用 スピードリングアダプター」を使用することで、ProfotoおよびCOMETマウントのストロボにも装着できるようになります。
収納時の厚さ50mmは、他のソフトボックスと比較してどの程度スリムですか?
従来のクイックセットアップ型ソフトボックスの多くは、収納時でも100mm程度の厚みがあるのが一般的です。REX PROシリーズの50mmという厚さは、これを大幅に下回る極めてスリムな設計であり、機材バッグの隙間や車のトランク、スタジオの限られた収納スペースにも効率的に収めることができます。これにより、運搬の負担軽減と保管スペースの節約に大きく貢献します。
屋外での使用において、ファイバーグラス製ロッドはどのようなメリットがありますか?
REX PROシリーズに採用されているファイバーグラス製ロッドは、高い柔軟性と剛性を兼ね備えています。これにより、屋外での風の影響を受けにくく、ソフトボックスの形状が安定しやすくなります。強風下でも光の質が損なわれにくく、安定したライティングを維持できるため、屋外ロケ撮影における信頼性が向上します。
REX PROと従来のREXシリーズの違いは何ですか?
REX PROシリーズは、従来のREXシリーズの上位モデルとして位置づけられています。最大の違いは、ワンステップで展開・収納できる革新的なクイックフォールディング構造と、収納時の厚さがわずか50mmというスリム設計です。また、別売アダプターによりProfotoおよびCOMETマウントに対応し、汎用性が向上しています。ただし、REX PROシリーズはRaja、G-Capsule、従来のREXシリーズとはマウント部分の互換性がありません。
まとめ
Phottixが新たに投入する「REX PRO Quick-Folding Softbox」シリーズは、ワンステップでの迅速な展開と、収納時わずか50mmという驚異的なスリム設計により、撮影現場のライティングワークフローに革新をもたらします。 Bowensマウントを標準装備しつつ、ProfotoやCOMETマウントにも対応する汎用性の高さ、そして耐久性に優れたファイバーグラス製ロッドの採用は、プロフェッショナルの多様なニーズに応えるものです。この新世代ソフトボックスは、時間とスペースの制約が多い現代の撮影環境において、クリエイターの負担を軽減し、より効率的でクリエイティブな活動を強力にサポートするでしょう。
情報元:PRONEWS

