富士フイルム、放送用ポータブルレンズ2機種を発表!広角4mmの16倍ズームと30倍高倍率モデルで映像制作を革新

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富士フイルムは、世界最大級の放送機器展示会「NAB2026」において、放送用ポータブルレンズの新たなラインナップとして「FUJINON UA16x4BERD」と「FUJINON UA30x7.3BERD」の2機種の開発を発表しました。これらの新型レンズは、広角撮影から高倍率ズームまで、放送現場の多様なニーズに応えるべく設計されており、2027年春頃の発売が予定されています。特に、広角端4mmを実現した16倍ズームモデルと、圧倒的な30倍ズームモデルの登場は、映像制作の現場に新たな選択肢と可能性をもたらすでしょう。

近年の放送業界では、4K/8Kといった高精細映像の需要が高まり、それに伴いレンズにも高い光学性能と多様な表現力が求められています。富士フイルムは、長年にわたり培ってきた光学技術を駆使し、この要求に応えるべく、今回の2モデルを投入します。機動性が求められるENG(Electronic News Gathering)やスポーツ中継、ドキュメンタリー制作など、幅広いシーンでの活躍が期待されます。

富士フイルムがNAB2026で発表した新型放送用ポータブルレンズ

「FUJINON UA16x4BERD」:広角4mmと16倍ズームの融合

「FUJINON UA16x4BERD」は、2/3インチセンサーに対応する広角タイプのポータブルレンズです。このモデルの最大の特長は、広角端4mmという驚異的な短焦点距離を実現しながら、16倍のズーム倍率を両立させている点にあります。従来機である「UA14x4.5BERD」と比較すると、ズーム倍率が14倍から16倍へと向上しており、より幅広い画角をカバーできるようになりました。

広角端4mmは、狭い空間での撮影や、広大な風景をダイナミックに捉えたい場合に非常に有効です。例えば、スタジオ内での全体像の撮影や、イベント会場での臨場感あふれる映像制作において、その真価を発揮するでしょう。さらに、ズーム倍率の向上と同時に、望遠端の焦点距離も従来モデルと同等のレンジを維持しているため、広角から望遠までを一本のレンズでシームレスにカバーできる高い汎用性を備えています。これにより、レンズ交換の手間を減らし、撮影効率の向上に貢献します。

「FUJINON UA30x7.3BERD」:高倍率30倍ズームで遠景を鮮明に捉える

一方、「FUJINON UA30x7.3BERD」は、高倍率ズームに特化したモデルとして開発されました。従来の24倍ズームモデル(広角端7.8mm)から、ズーム比を30倍へと大幅に拡張。広角側の焦点距離を維持しつつ倍率を高めたことで、遠距離の被写体をより大きく、鮮明に捉えることが可能になりました。

この30倍ズームは、スポーツ中継や野生動物の撮影、コンサートや大規模イベントなど、被写体との距離が離れていても細部まで克明に記録したいシーンで威力を発揮します。広角端7.3mmから始まるズームレンジは、広範囲を捉えつつ、瞬時に遠くの被写体にクローズアップできるため、報道現場やドキュメンタリー制作において、決定的な瞬間を逃さない柔軟なフレーミングを可能にします。高倍率でありながらも、富士フイルム独自の光学技術により、ズーム全域で高い解像度とコントラストを維持し、4K放送に求められる画質基準を満たしている点も注目すべきポイントです。

富士フイルムの新型放送用ポータブルレンズのイメージ

放送現場にもたらす革新:多様な撮影ニーズへの対応力向上

今回の富士フイルムによる新型ポータブルレンズ2機種の発表は、放送現場に大きな革新をもたらす可能性を秘めています。広角性能を重視した「UA16x4BERD」と、高倍率化を図った「UA30x7.3BERD」という異なる特性を持つモデルが同時に投入されることで、映像制作者は用途に応じた最適なレンズ選択が可能になります。

例えば、報道現場では、広角モデルで現場の全体像を素早く押さえつつ、高倍率モデルで遠くの状況や人物の表情を詳細に捉えるといった使い分けが考えられます。これにより、限られた機材と人員で、より質の高い映像コンテンツを効率的に制作できるようになるでしょう。また、ポータブルレンズとしての機動性は、ENGクルーにとって非常に重要です。軽量かつコンパクトな設計は、移動の多い撮影や、手持ちでの撮影においても負担を軽減し、クリエイティブな表現の幅を広げます。

さらに、両モデルともに4K放送に対応する高い光学性能を備えているため、高精細な映像制作が求められる現代の放送環境において、その価値は計り知れません。色収差の抑制や高い解像度、優れたコントラストは、視聴者に没入感のある映像体験を提供するために不可欠な要素です。富士フイルムは、これらのレンズを通じて、放送業界全体の映像品質向上に貢献することを目指しています。

こんな放送・映像制作者におすすめ

  • 機動性を重視するENG(Electronic News Gathering)クルー: 軽量で汎用性の高いポータブルレンズは、迅速な現場対応に不可欠です。
  • 限られたスペースで広範囲をカバーしたい制作チーム: 広角端4mmの「UA16x4BERD」は、狭いスタジオやイベント会場での撮影に最適です。
  • 高画質を維持しつつ、遠距離の被写体を捉えたい現場: スポーツ中継やドキュメンタリーで、被写体との距離がある場合でも「UA30x7.3BERD」の高倍率ズームが威力を発揮します。
  • 4K/8K時代に対応した高品質な映像制作を目指すプロフェッショナル: ズーム全域で高い光学性能を発揮し、高精細な映像表現をサポートします。

まとめ

富士フイルムがNAB2026で発表した新型放送用ポータブルレンズ「FUJINON UA16x4BERD」と「FUJINON UA30x7.3BERD」は、広角性能の強化と高倍率ズームの拡張という、放送現場の二大ニーズに応える画期的な製品です。広角端4mmを実現した16倍ズームモデルは、多様なシーンでの柔軟な撮影を可能にし、30倍高倍率ズームモデルは、遠距離の被写体を鮮明に捉える新たな表現力を提供します。これらのレンズは、4K放送時代における映像制作の品質向上と効率化に大きく貢献し、2027年春の発売が今から待ち望まれます。富士フイルムの光学技術が、今後の放送業界の発展をさらに加速させることでしょう。

情報元:PRONEWS

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