東京・池袋の屋内型テーマパーク「NAMJATOWN(ナンジャタウン)」に、これまでにない新感覚の体験型アトラクション「石に導かれるふしぎ体験アトラクション ナジャヴとふしぎな石ころ」が期間限定で登場しました。このアトラクションの最大の特徴は、地図を一切使わず、触覚デバイス「echorb(エコーブ)」の振動に導かれて園内を巡るという、革新的な謎解き体験にあります。
本記事では、この画期的なアトラクションの全貌と、その核となる「echorb」デバイスがもたらす未来のエンターテインメントの可能性について深掘りします。ナンジャタウンの新アトラクションがどのような体験を提供し、そして「echorb」という技術が私たちの遊び方をどう変えるのか、その秘密に迫ります。
ナンジャタウンに登場!「ナジャヴとふしぎな石ころ」とは?
「石に導かれるふしぎ体験アトラクション ナジャヴとふしぎな石ころ」は、2026年4月24日から8月30日までの期間限定で開催されています。ナンジャタウン内の福袋七丁目商店街を舞台に、参加者は「エコーブ」と呼ばれる不思議な石に導かれながら、園内のポイントを巡り、ヒントを集めて謎を解き、最終的なキーワードを導き出すことを目指します。
料金はナンジャタウンのパスポートで利用できるほか、ナンジャコイン6枚(1,200円)でも体験可能です。アトラクションは、ナジャジーが「エコーブ」を発見したというストーリーから始まり、ナジャヴからのメッセージを受け取って謎解きキットを手に、いざ出発となります。
このアトラクションが特にユニークなのは、一般的な街巡りや謎解きイベントとは異なり、参加者に地図が一切渡されない点です。どこへ向かうべきか、どの道を進むべきかは、すべて「エコーブ」の振動が教えてくれるという、まさに“石に導かれる”体験が待っています。

新感覚の街巡りを実現する触覚デバイス「echorb(エコーブ)」の驚き
このアトラクションの核心をなすのが、村田製作所とミライセンスが共同開発した触覚デバイス「echorb(エコーブ)」です。このデバイスは、単なる振動とは一線を画す「引っ張られるように錯覚する特殊な振動」が特徴で、その革新性から2025年の大阪・関西万博での出展でも大きな話題を呼びました。
「エコーブ」は、大人の手のひらに乗るくらいのコンパクトなサイズ感でありながら、前後左右への動きや、右回転、左回転といった多彩な振動パターンを生成できます。これにより、参加者がデバイスを手に持つと、まるで何かに手がグググッと引っ張られるかのような、魔法のような感覚を体験できるのです。これは、脳が振動のパターンを方向性のある力として錯覚する、高度な触覚フィードバック技術によって実現されています。
この技術は、視覚や聴覚に頼りがちな情報伝達に、触覚という新たなチャネルを開拓するものであり、エンターテインメントの分野だけでなく、様々な応用が期待されています。

「echorb」が示す“意思”に従う新体験の謎解き
アトラクションがスタートし、街を歩き始めると、「エコーブ」が振動によって進むべき方向を伝えてくれます。正しい方向へ進んでいる場合は前方向への振動、方向が異なる場合は回転の振動で正しい道順を示し、参加者をチェックポイントへと導きます。従来の街巡りアトラクションでは、特定の場所へ向かう指示があり、行くべき場所があらかじめ分かっていることが多いですが、本アトラクションでは直前までどこに向かっているか分からないため、常に新鮮な驚きと発見があります。
チェックポイントには石用の台座が設置されており、そこに「エコーブ」を置くことで謎解きが始まります。参加者は謎解きキットと周辺の情報、そして「エコーブ」の振動や色の反応を頼りに謎を解き、答えを導き出します。答えが分かれば、再び「エコーブ」に導かれて次のチェックポイントへと向かうという流れです。
「エコーブ」は今回のアトラクション採用にあたり、非常に精密にチューニングされており、少し折れ曲がった通路や分かれ道など、複雑な園内の道筋にもかなり正確に反応します。実際に体験者が先走りすぎて道に迷った際も、「エコーブ」は冷静に道を戻るよう指示し、問題なくチェックポイントにたどり着けたというエピソードが報告されています。このことから、「エコーブ」の“意思”に素直に従うことが、本アトラクションを最大限に楽しむための重要なコツと言えるでしょう。
謎解きの難易度については、途中までは比較的簡単ですが、最後の問題だけは少しレベルが上がるとのことです。スタッフによると「小学生が解ける内容」に設定されているものの、大人でも頭を悩ませる可能性があり、謎解き好きにはたまらない挑戦となるでしょう。

「ナジャヴとふしぎな石ころ」が提供するユーザー体験の革新
「ナジャヴとふしぎな石ころ」は、単なる謎解きアトラクションに留まらない、革新的なユーザー体験を提供します。
- 没入感と発見の喜び: 地図がないことで、参加者は視覚情報に過度に依存せず、五感を研ぎ澄まして周囲の環境に集中します。echorbの振動が唯一の頼りとなるため、まるで本当に「石に導かれている」かのような感覚に陥り、アトラクションの世界観への没入感が深まります。目的地が直前まで分からないため、予期せぬ発見や驚きが連続し、探求心を刺激します。
- ユニバーサルデザインの可能性: 視覚情報に依存しない道案内は、視覚に障がいを持つ方や、文字を読むのが苦手な子供でも楽しめる可能性を秘めています。触覚という新たな感覚チャネルを活用することで、より多くの人々がエンターテインメントを享受できる未来を示唆する、ユニバーサルデザインへの一歩とも言えるでしょう。
- リピート体験の魅力: 本アトラクションはパスポート対象であり、何度でも体験が可能です。ルートが複数用意されていることや、謎解きのバリエーション、そして「echorb」の不思議な導きを繰り返し体験したいという欲求を刺激し、リピーターを呼び込む魅力を持っています。
- 新たなコミュニケーションの創出: 参加者同士でechorbの反応について話し合ったり、謎解きのヒントを共有したりすることで、自然なコミュニケーションが生まれます。これは、デジタルデバイスを通じた体験でありながら、アナログな人との繋がりを促進する側面も持ち合わせています。
一方で、元記事では「ストーリーは控えめなつくりになっている」とされており、今後のバージョンアップでより深い物語性が加わることへの期待も高まります。

触覚デバイス「echorb」が拓くテーマパーク体験の未来
「echorb」は、単なるアトラクションのギミックとしてだけでなく、未来のエンターテインメントや日常生活に大きな影響を与える可能性を秘めた技術です。このデバイスが実現する「引っ張られるような錯覚」は、脳が振動のパターンを方向性のある力として認識する高度な触覚フィードバック技術に基づいています。
テーマパークにおける応用は、今回のナンジャタウンのアトラクションがその先駆けとなりますが、今後はさらに深い没入感の体験が模索されることでしょう。例えば、VR/AR(仮想現実/拡張現実)技術と組み合わせることで、仮想空間での移動やオブジェクトとのインタラクションに触覚情報を加えることが可能になります。これにより、視覚情報だけでは得られない、よりリアルで没入感の高い体験が実現するかもしれません。
エンターテインメント分野以外でも、「echorb」のような触覚デバイスの応用範囲は広大です。医療分野では、リハビリテーションにおける運動誘導や、視覚障がい者向けのナビゲーションアシストとして活用できる可能性があります。また、遠隔操作ロボットの操縦において、作業対象の感触をフィードバックすることで、より精密な操作を可能にするなど、産業分野での貢献も期待されます。災害時の避難誘導や、教育分野での体験学習ツールとしても、その可能性は無限大です。
今回のナンジャタウンでの導入は、この先進技術が一般の消費者に触れる貴重な機会であり、触覚デバイスが私たちの生活やエンターテインメントにどのように溶け込んでいくのか、その未来を占う重要な一歩となるでしょう。
こんな人におすすめ!
- 新しいアトラクション体験を求めている方
- 謎解きや街巡りゲームが好きな方
- 最新の触覚技術「echorb」に興味がある方
- 家族や友人と一緒にユニークな思い出を作りたい方
まとめ
ナンジャタウンの新アトラクション「ナジャヴとふしぎな石ころ」は、触覚デバイス「echorb」を核とした、これまでにない体験型エンターテインメントを提供します。地図に頼らず、不思議な石の振動に導かれて街を巡るというコンセプトは、参加者に新たな発見と驚きをもたらし、テーマパークの楽しみ方を一層広げるものです。
「echorb」が持つ「引っ張られるような錯覚」という特殊な触覚フィードバック技術は、エンターテインメントだけでなく、様々な分野での応用が期待される革新的な技術です。今回の期間限定開催を経て、この技術が今後どのように進化し、私たちの生活やエンターテインメントにどのような影響を与えていくのか、その動向に引き続き注目していきたいところです。
情報元:バンダイナムコエクスペリエンス

