『Crimson Desert』Steamレビューで浮上した「操作性」の壁:Pearl Abyssの反応と今後の展望

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Pearl Abyssが手掛ける待望のオープンワールドアクションRPG『Crimson Desert』がSteamでリリースされ、発売からわずか12時間で24万人もの同時接続プレイヤーを記録しました。しかし、その熱狂とは裏腹に、Steamに寄せられた13,000件以上のレビューは「賛否両論(Mixed)」という評価に落ち着いています。肯定的なレビューは約60%に留まり、批評家からの評価もMetacriticで78点と、期待値の高かった大作としては厳しい船出となりました。この状況を受け、投資家は株を売却し、Pearl Abyssの株価は一時30%も下落するなど、市場もゲームの評価に敏感に反応しています。

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Steamレビューは時に感情的な意見や、批評家への反発からくる「報復レビュー」が混在し、客観的な評価が難しい側面があります。しかし、『Crimson Desert』の場合、肯定的・否定的レビューの両極端な意見の中に、ある一点で驚くべき共通認識が形成されています。それが、ゲームの「操作性(コントロール)」の悪さです。多くのプレイヤーが「衝撃的にひどい」「ぎこちない」と口を揃え、ゲーム体験の根幹を揺るがす問題として指摘しています。

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『Crimson Desert』の現状:SteamレビューとMetacriticの評価

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『Crimson Desert』は、その壮大な世界観と美麗なグラフィックでリリース前から大きな注目を集めていました。発売直後にはSteamで24万人の同時接続プレイヤーを記録し、その期待の高さが伺えます。しかし、約13,477件のレビューが集まる中で、全体の約60%が肯定的という結果は、「賛否両論」の評価を決定づけるものとなりました。これは、Metacriticでの批評家スコア78点とも概ね一致しており、一部の極端な高評価に支えられている側面も指摘されています。

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Crimson Desertのゲームプレイ画面
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この「賛否両論」という評価は、投資家にも大きな影響を与えました。ゲームの評価が市場の期待を下回ったと判断され、Pearl Abyssの株価は一時的に30%も下落。これは、ゲームの初期評価が企業の経済活動に直結する現代のゲーム業界の厳しさを物語っています。

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Steamのレビューシステムは、時にユーザーの感情や特定の意図によって左右されることがあります。例えば、「IGNは最悪だ」といった批評家への反発を目的としたレビューや、特定の「物語」に対抗しようとするレビューも散見されます。しかし、そうしたノイズの中でも、プレイヤーが共通して不満を抱く点があれば、それはゲームの核心的な問題である可能性が高いと言えるでしょう。

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プレイヤーを悩ませる「操作性」の問題

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『Crimson Desert』のSteamレビューにおいて、肯定的・否定的意見の双方から最も多く指摘されているのが、ゲームの「操作性」の悪さです。プレイヤーからは「衝撃的にひどい」「ぎこちない」といった厳しい声が上がっており、中には「手がついていない生物がデザインしたかのようだ」とまで表現する意見も見られます。

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肯定的なレビューの中ですら、「移動が奇妙で、ゲームは時々バグがあり、覚えるべきシステムが多すぎる上に、ストーリーも少し分かりにくい」といった指摘があり、操作性の問題がゲーム全体の体験に影を落としていることが伺えます。特に、多くの新しいシステムが矢継ぎ早に導入され、それらがキーボードやコントローラーに独特な形でマッピングされている点が、プレイヤーの混乱を招いているようです。

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Crimson Desertの戦闘シーン
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さらに、アクセシビリティオプションの不足も問題視されています。ゲーム内で提供されているのはUIのスケール縮小のみで、操作性の改善に繋がるような設定はほとんど見当たりません。これは、多様なプレイヤーが快適にゲームをプレイするための配慮が不足していることを示唆しています。

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一方で、デラックス版を予約購入したにもかかわらず、特典アイテムが届かないという不満も複数報告されています。また、ユニークな高評価の理由として「泣いている猫を抱きしめられる」という点が挙げられており、ゲームの特定の魅力が一部のプレイヤーには響いていることも示されています。

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Crimson Desertで猫を抱きしめるキャラクター
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開発元Pearl Abyssの反応とパッチの内容

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プレイヤーからの操作性に関する批判に対し、Pearl AbyssのPRおよびマーケティングディレクターであるWill Powers氏はX(旧Twitter)で反応しました。同氏は「自転車に乗るようなものだ。一度覚えれば自然にできるようになる。ほんの少し時間がかかるだけだ」とコメントし、操作性の習熟には時間が必要であるとの見解を示しました。

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\nhttps://twitter.com/WillJPowers/status/2034817974243320138\n
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しかし、この「自転車の比喩」は、一般的には「一度覚えたことは時間が経っても忘れない」という意味で使われることが多く、今回の「習熟に時間がかかる」という文脈とはやや異なる解釈を生む可能性があります。プレイヤーが直面しているのは、慣れるまでの「とっつきにくさ」や「不自然さ」であり、この比喩がプレイヤーの不満を解消するメッセージとして機能したかは疑問が残ります。

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発売後すぐに、PC版には最初のパッチ1.00.02が配信されました。このパッチでは、チャプター3で導入されるシステムのための新しいチュートリアルクエストの追加、様々な調整やバグ修正、そして「クマの即死ダメージの削除」といった変更が含まれています。しかし、多くのプレイヤーが最も改善を望んでいた「操作性」に関する具体的な言及や改善は、このパッチノートには含まれていませんでした。PlayStation版のリリースは2段階に分かれており、最初の部分が既にダウンロード可能となっています。

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PlayStation 5で動作するCrimson Desertの画面
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『Crimson Desert』は誰におすすめできるのか?今後の展望

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『Crimson Desert』の現状は、美しいグラフィックと広大なオープンワールドという魅力的な要素を持ちながらも、操作性というゲーム体験の根幹に関わる課題を抱えていることを示しています。では、このゲームはどのようなプレイヤーにおすすめできるのでしょうか。

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まず、オープンワールドRPGやMMORPGのジャンルに深く没頭できるプレイヤー、特に多少の操作性の癖があっても、時間をかけてシステムを理解し、習熟することを楽しめる方には、そのポテンシャルを感じられるかもしれません。また、グラフィックの美しさや世界観の作り込みを重視するプレイヤーにとっては、探索の楽しさや没入感は高い可能性があります。しかし、直感的で快適な操作性を重視するプレイヤーや、ゲームにスムーズな導入を求める新規プレイヤーにとっては、現状の操作性は大きなハードルとなるでしょう。

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ゲーム業界において、操作性はプレイヤーの満足度を大きく左右する要素です。特にアクション性の高いオープンワールドゲームでは、キャラクターを意のままに動かせるかどうかが、戦闘や探索の楽しさに直結します。開発元Pearl Abyssが、今後どのようにプレイヤーからのフィードバックを受け止め、操作性の改善に取り組んでいくかが、『Crimson Desert』の長期的な成功を左右する鍵となるでしょう。

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最初のパッチで操作性に関する改善が見送られたことは、プレイヤーコミュニティに失望を与える可能性もありますが、大規模なゲームの操作システムを根本から見直すには、より多くの時間とリソースが必要となることも事実です。今後のアップデートで、プレイヤーの意見が反映され、より洗練された操作体験が提供されることを期待したいところです。

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『Crimson Desert』の購入を検討している方へ

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『Crimson Desert』の購入を検討している方は、現在のSteamレビューやメディアの評価を参考にしつつ、特に操作性に関する情報を注意深く確認することをおすすめします。もし、操作性の問題が気になるようであれば、今後のパッチによる改善を待つか、実際にプレイした友人の意見を聞くなどして、慎重に判断することが賢明です。ゲームの持つポテンシャルは非常に高いため、操作性の改善が実現すれば、多くのプレイヤーにとって素晴らしい体験となる可能性を秘めています。

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情報元:Kotaku

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