TechCrunch Mobilityの最新情報をお届けします。今回は、Rivianの新型EV「R2 SUV」の発表と、自動運転技術の進化、そしてバッテリー技術の革新に焦点を当てます。
Rivian R2 SUV、迅速な市場投入でEV市場に挑む
EVメーカーのRivianは、新型SUV「R2」の詳細をSXSWで発表する予定です。同社は2026年にR2を20,000台から25,000台販売するという野心的な目標を掲げており、生産開始後6ヶ月でこの目標達成を目指します。これは、Tesla Model Yを除く他の同価格帯(6万ドル以下)のEVと比較しても、非常に速い販売ペースとなる見込みです。
Rivianがこの目標を達成するためにどのような戦略を展開するのか、今後の動向が注目されます。
自動運転技術の進化と課題
Wayveが12億ドルを調達、自己学習型AIで自動運転を推進
自動運転技術スタートアップのWayveは、NVIDIA、Uber、Mercedes-Benz、Nissan、Stellantisなどから12億ドル(約1,800億円)もの大規模な資金調達を実施しました。これにより、同社の評価額は86億ドル(約1兆3,000億円)に達しています。
Wayveは、高精度マップを必要とせず、データのみで車両に運転を学習させる「自己学習型」のエンドツーエンドニューラルネットワークを採用しており、ハードウェアに依存しないアプローチが特徴です。同社は、完全自動運転製品と先進運転支援システム(ADAS)向けソフトウェアの両方を自動車メーカーやロボタクシー事業者へのライセンス供与を目指しています。
Waymoロボタクシー、救急車を妨害する事例が発生
自動運転技術の進展が期待される一方で、課題も浮上しています。週末にオースティンで発生した銃乱射事件の現場で、Waymoのロボタクシーが救急車の通行を妨害する事態が発生しました。警察官が車両を移動させることで事態は解決しましたが、緊急車両の通行を妨げる自動運転車の問題は、技術の安全性と実用性に関する議論を再燃させています。
モビリティ業界のその他の注目ニュース
- BYDの新型バッテリーパック: 中国の自動車メーカーBYDは、5分で10%から70%まで充電可能な新型バッテリーパックを発表しました。ただし、この急速充電には専用のEV充電器が必要となります。
- Volkswagen GroupのEV販売: Volkswagen Groupは、2013年の最初のEVモデル発売以来、累計400万台の全電気自動車を納車したと発表しました。このうち半分はVolkswagenブランドによるものです。
公式情報:Electrifying milestone: Volkswagen Group delivers four million all-electric vehicles
- NHTSAによる自動運転車安全性フォーラム: 米国国家幹線道路交通安全局(NHTSA)は、自動運転車の安全性に関するフォーラムを開催する予定です。Aurora、Waymo、Zooxといった主要な自動運転企業のリーダーが参加し、技術の安全性について議論します。
M&Aと資金調達の動向
- DensoによるRohm買収提案: トヨタ系部品サプライヤーのDensoが、京都市の半導体メーカーRohmに対し買収提案を行いました。
- Einrideが1.13億ドルを調達: 電動トラックと自律走行ポッドを開発するスウェーデンのスタートアップEinrideは、上場を控えて1.13億ドル(約170億円)のPIPE(上場前私募増資)を確保しました。
- HarbingerがPhantom AIを買収: Harbingerは、自動運転ソフトウェア企業Phantom AIを買収しました。買収条件は非公開です。
- HolyvoltがWildcat Discovery Technologiesを買収: Volvoが出資するスウェーデンのバッテリー技術企業Holyvoltは、バッテリー材料企業Wildcat Discovery Technologiesを7,300万ドル(約110億円)で買収しました。
- Momentaが香港IPOを申請: GMとTencent Holdingsが出資する中国の自動運転開発企業Momentaは、香港での新規株式公開(IPO)を秘密裏に申請し、少なくとも10億ドル(約1,500億円)の調達を目指していると報じられています。
- Nominalが8,000万ドルを調達: 防衛、宇宙、エネルギー、自動車分野の製造プロセス試験ソフトウェアを手がけるスタートアップNominalは、シリーズB拡張ラウンドで8,000万ドル(約120億円)を調達し、評価額は10億ドル(約1,500億円)に達しました。
- ToyotaがToyota Industriesへの買収提案を増額: Toyotaは、サプライヤーであるToyota Industriesへの買収提案を300億ドル(約4兆5,000億円)に引き上げました。
- Zenoが2,500万ドルを調達: アフリカのスタートアップZenoは、アプリ制御のバッテリー交換ネットワークを拡大し、Emaraモーターサイクルの生産を増やすため、シリーズAラウンドで2,500万ドル(約37億円)を調達しました。
モビリティ業界は、EVの普及、自動運転技術の進化、そして関連企業の活発なM&Aや資金調達によって、今後も大きな変革が続くことが予想されます。

