キヤノン EOS Cシリーズ最新ファームウェア:リモート操作と安定性向上を徹底解説

-

この記事のポイント

  • キヤノンのデジタルシネマカメラ「EOS C50」「EOS C80」「EOS C400」向けに最新ファームウェアが提供開始されました。
  • USB接続を介した外部機器からのカメラリモート操作に各モデルが対応し、撮影現場での柔軟性が向上します。
  • デジタルズームの滑らかな変化やストリーミング接続の安定化など、多様な機能強化と不具合修正が含まれています。

キヤノンは、デジタルシネマカメラ「Cinema EOS System」に属する「EOS C50」「EOS C80」「EOS C400」の最新ファームウェアを公開しました。このアップデートにより、USB接続による外部機器からのリモート操作が可能になるなど、各モデルの機能性や操作性が大幅に向上し、プロフェッショナルな映像制作環境をさらにサポートします。

最新ファームウェアの主な変更点

今回のファームウェアアップデートでは、各モデルに共通の改善と、特定のモデルに特化した機能強化が施されています。特に注目すべきは、USB接続を介した外部機器からのカメラ制御機能の追加です。

EOS C50の機能強化

EOS C50向けのファームウェアバージョン1.0.4.1では、以下の点が改善・追加されました。

  • デジタルズームの滑らかな変化: [デジタルズーム速度]に[イーズイン/イーズアウト]機能が追加され、ズームの開始と終了がより自然な映像表現を可能にします。
  • USB経由のリモート操作: 電源スイッチが[VIDEO]かつカメラモード時に、USB接続した外部機器から記録開始/停止、ワンショットAF、マニュアルフォーカス調整、アイリス、シャッタースピード、ISO感度といった主要なカメラ機能の操作が可能になりました。
  • 水準器の視認性向上: カメラが水平になった際の水準器の色が変更され、視認性が向上しています。
  • SRTプロトコルの再接続機能: SRTプロトコルでのストリーミング中に接続が切断された場合、設定した時間内で自動的に再接続を試行するようになりました。
  • 再生時のビューアシスト: 再生時にビューアシストの適用および変更が可能になり、現場での確認作業が効率化されます。
  • CVプロトコルの送信方式拡張: ブロードキャストおよびマルチキャスト(同一セグメント内限定)の送信方式に対応し、通信設定メニューが追加されました。歪曲モデルとしてOpenLensIO相当のモデルも選択可能です。
  • Look File連携強化: Look File登録時に、その記述を参照してCustom Pictureの設定に反映できるようになりました。
  • 互換性と安定性の改善: 一部のCFexpressカードとのフォーマット互換性変更、電子ISメタ情報出力の不具合修正、スマートフォンとのUSB接続認識問題の改善、そして動作安定性の向上が図られています。

関連商品を探す

Canon EOS C80

EOS C80およびEOS C400の共通アップデート

EOS C80およびEOS C400向けのファームウェアバージョン1.0.6.1では、以下の共通の改善が実施されました。

  • USB経由のリモート操作: 電源スイッチが[CAMERA]かつカメラモード時に、USB接続した外部機器から記録開始/停止、ワンショットAF、マニュアルフォーカス調整、アイリス、シャッタースピード、ISO感度といったカメラの主要機能を操作できるようになりました。
  • 水準器の視認性向上: カメラが水平になった際の水準器の色が変更され、視認性が向上します。
  • SRTプロトコルの再接続機能: SRTプロトコルでのストリーミング中に接続が切断された場合、設定した時間内で自動的に再接続を試行する機能が追加されました。
  • 安定性の改善: FTPサーバーへの接続不具合の修正、スマートフォンとのUSB接続認識問題の改善、そして動作安定性の向上が図られています。

【管理人の視点】撮影現場の効率化と柔軟性向上

今回のキヤノンCinema EOS System向けファームウェアアップデートは、特に撮影現場での運用効率と柔軟性を大きく高めるものと評価できます。USB接続による外部機器からのリモート操作対応は、ジンバルやクレーン、ドローンなど特殊な機材にカメラを搭載する際や、ワンオペレーションでの撮影において非常に有効な機能です。

例えば、カメラが手の届かない位置にある場合でも、PCやタブレットなどの外部デバイスから主要な設定変更や記録の開始・停止が行えるため、セットアップ時間の短縮や、より複雑なカメラワークへの挑戦が可能になります。これにより、クリエイターは物理的な制約にとらわれず、表現の幅を広げることができるでしょう。

また、EOS C50に追加されたデジタルズームのイーズイン/イーズアウト機能は、ポストプロダクションでの調整を減らし、撮影段階でより完成度の高い映像を生み出すのに貢献します。SRTプロトコルの再接続機能やFTPサーバー接続の安定化は、ライブ配信やリモートプロダクションといったリアルタイム性が求められる環境での信頼性を高め、中断のリスクを低減します。日本の映像制作現場においても、これらの機能強化は、多忙なスケジュールの中で高品質なコンテンツを効率的に制作するための強力なツールとなるはずです。

関連商品を探す

Canon EOS C400

まとめ

キヤノンが公開したEOS C50、C80、C400向けの最新ファームウェアは、USB経由のリモート操作対応をはじめ、デジタルズームの改善、ストリーミング機能の安定化など、多岐にわたる機能強化と不具合修正を含んでいます。これらのアップデートは、プロの映像クリエイターが直面するさまざまな撮影課題に対応し、より効率的で高品質な映像制作をサポートするものです。Cinema EOS Systemユーザーは、この最新ファームウェアを適用することで、自身の制作環境をさらに最適化できるでしょう。

情報元:PRONEWS

合わせて読みたい  Blackmagic Camera 10.2でPYXYS 6Kが位相差AFに対応!動画撮影の常識を変える進化点

著者

カテゴリー

Related Stories