米メディアDigital Trendsによると、人気FPSシリーズ『コールオブデューティ』の過去作、『ブラックオプス』と『ブラックオプス2』がPlayStation 5向けに移植されることが発表されました。しかし、PC版およびXbox版の価格更新から、PS版も基本ゲーム2本で80ドル、DLCを含めると最大160ドルに達する可能性が浮上しており、その高額な価格設定がファンの間で大きな議論を巻き起こしています。
PC・Xbox版の価格調整が示唆するPS版の価格
最近、PC版およびXbox版の『ブラックオプス』と『ブラックオプス2』のストアページが更新され、価格調整が行われました。ゲームトラッカーのCharlieIntelがGaming Bible経由で報じたところによると、各基本ゲームは40ドル、個別のDLCパックは10ドル、シーズンパスは30ドルに設定されています。一方で、マイクロトランザクションに関連するカモフラージュやパーソナライゼーションパックは無料化されました。
このPC・Xbox版の価格構造がPlayStation版にも適用されるとすれば、両方の基本ゲームを購入するだけで80ドルが必要となります。さらに、各ゲームには4つの主要なDLCパックが存在し、それぞれ10ドルと仮定すると、両作で合計80ドルの追加費用が発生する計算です。
つまり、両タイトルと全ての主要DLCを個別に購入した場合、総額は約160ドルに達する可能性があります。シーズンパスを利用しても、決して安価とは言えない価格設定です。
高額な「再リリース」への批判
これらの作品はPS3時代にリリースされたもので、発売から14年から16年が経過しています。Activisionは今回の移植を「再リリース」と表現しており、大規模なビジュアルアップグレードや新コンテンツの追加、現代のハードウェアに合わせた抜本的な改修は期待できないと報じられています。
そのため、ファンからは「単なる移植に過ぎない古いゲームに、これほどのプレミアム価格を支払うのは不合理だ」という声が上がっています。特にRedditなどのコミュニティでは、「テクスチャの改善も、サーバーの強化も、フレームレートの向上もない」といった不満が噴出しています。発売から長い年月が経ち、リメイクやリマスターではない単なる移植版に対して、現代の新作ゲームに匹敵する、あるいはそれを超えるような価格が設定されることへの不満は当然の反応と言えるでしょう。
【管理人の視点】日本のユーザーにとっての意味
日本市場において、この価格設定がどのように受け止められるかは注目されます。現在の為替レートを考慮すると、基本ゲーム2本で80ドルは日本円で約12,500円(1ドル155円換算)となり、全てのDLCを含めると約25,000円に達する可能性があります。これは、最新のフルプライスゲームと比較しても高額であり、単なる過去作の移植としては割高に感じられるでしょう。
一方で、PlayStation 3を所有していない、あるいは接続環境がない日本のゲーマーにとって、『コールオブデューティ ブラックオプス』シリーズは、その革新的なキャンペーンやマルチプレイヤーで高い評価を得た名作であり、現代のプラットフォームで手軽にプレイできる機会は貴重です。しかし、ユーザーは単にプレイできるだけでなく、現代のゲーム体験に合わせたグラフィックやフレームレートの向上、オンライン環境の最適化といった「付加価値」を期待しているのが実情です。
Activision BlizzardがMicrosoftの傘下に入ったことで、今後Xbox Game Passへの提供など、異なる販売戦略が展開される可能性も考えられます。しかし、今回のPS版の価格設定が、今後の過去作再販における業界全体の動向にどのような影響を与えるか、日本のゲーマーも注視していく必要があるでしょう。
まとめ
『コールオブデューティ ブラックオプス』シリーズのPS5向け移植版の価格設定は、ゲームコミュニティで大きな波紋を呼んでいます。単なる再リリースでありながら高額な価格が設定されることに対し、多くのファンが不満を表明しており、Activisionがこの批判にどう対応するかが注目されます。
古い名作を現代のプラットフォームで提供する際、単なる移植に留まらず、ユーザーが納得できるような価格設定や、リマスターレベルの品質向上といった付加価値を提供することが、今後のゲーム業界における課題となるでしょう。

