Canon レンズの新設計特許:軽量・安価なRF 85mm F1.2登場か

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Canonが新たなレンズ設計に関する特許を申請し、その内容が注目を集めています。日本特許庁が公開した情報に基づき、海外メディアCanon Rumorsが報じたところによると、この特許は「サンドイッチ」構造の複合レンズ要素を採用しており、将来的に軽量かつ低コストなRFマウントレンズ、特にRF 85mm F1.2のような大口径単焦点レンズの登場を示唆しています。

Canonの新「サンドイッチ」レンズ設計とは?

今回明らかになったCanonの特許申請は、レンズの軽量化と製造コスト削減を目的とした革新的な複合レンズ要素に焦点を当てています。この設計は、ガラス製のレンズ要素を2枚の薄い樹脂製レンズ要素で挟み込む「サンドイッチ」構造を特徴としています。

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ガラスと樹脂の複合構造

従来のレンズ設計では主にガラス素材が用いられてきましたが、この特許では樹脂素材を積極的に活用しています。中心にガラス要素を配置し、その両側を樹脂要素で結合することで、両素材の利点を組み合わせることを目指しています。

軽量化とコスト削減のメリット

樹脂はガラスよりも軽量であるため、この複合構造を採用することでレンズ全体の重量を軽減できる可能性があります。さらに、非球面形状の樹脂要素を用いることで、より少ないレンズ枚数で歪曲収差などの光学的な問題を補正できるとされています。これにより、複雑な非球面ガラスの研磨工程が不要となり、製造コストの大幅な削減に繋がる見込みです。

樹脂素材は極端な温度変化に弱いという懸念がありますが、特許ではガラス要素に樹脂を結合させることで、樹脂要素の形状変化を防ぐ効果があると説明されています。これにより、樹脂の利点を享受しつつ、安定した光学性能を維持することが期待されます。

RF 85mm F1.2への応用可能性

この特許申請には、複数のレンズ設計例が含まれており、特にRF 85mm F1.2クラスの単焦点レンズに関する3つの具体的な設計が注目されています。焦点距離約80mm、開放F値1.24という仕様の設計例が複数示されており、それぞれわずかに異なる光学特性を持っています。

例えば、ある設計例では超低分散ガラスを複合要素に採用することで、色収差の補正能力を高めていると報じられています。これは、既存のRF 45mm F1.2 STMのように、手頃な価格帯で明るい単焦点レンズが登場する可能性を示唆するものです。

特許に示された設計例の一部を以下に示します。

設計例焦点距離F値全長バックフォーカス
例580.80 mmf/1.24117.62 mm32.66 mm
例682.89 mmf/1.24122.00 mm35.17 mm
例781.80 mmf/1.24116.15 mm33.55 mm

これらの設計は、前群のクラウンガラスと樹脂の配合は共通しているものの、複合要素に用いられるガラスの種類が異なり、特に例7では超低分散ガラスを採用することで、色収差の補正性能を高めていると分析されています。

既存のPMo(プラスチックモールド非球面)レンズ技術

Canonは以前から、PMo(プラスチックモールド非球面)レンズ要素を製品に採用してきました。フィルムカメラ時代からEFレンズ、そして現在のRFレンズに至るまで、この技術は様々なレンズに組み込まれています。

最近では、RF 45mm F1.2 STMをはじめ、RF 28mm F2.8 STM Pancake、RF 100-400mm F5.6-8 IS USM、RF 50mm F1.8 STM、RF-S 14-30mm F4-6.3 IS STM PZ、RF 24-50mm F4.5-6.3 IS STMなど、比較的安価で軽量なレンズにPMo要素が使われていることが確認されています。しかし、現行のRF Lレンズ(プロフェッショナル向けの高性能レンズ)には、この種の要素は採用されていないとされています。これは、PMo要素の採用がハイエンド製品のマーケティング戦略に影響を与える可能性をCanonが考慮しているためかもしれません。

【管理人の視点】日本のCanonユーザーにとっての意味

今回のCanonの特許申請は、日本のミラーレス一眼ユーザー、特にRFシステムを利用する層にとって非常に興味深い動きと言えるでしょう。現在、CanonのRFマウントには「RF85mm F1.2 L USM」という最高峰の大口径単焦点レンズが存在しますが、その価格帯はプロフェッショナル向けであり、多くのユーザーにとっては手が届きにくいものです。

もし今回の特許技術が応用され、RF 85mm F1.2 STMのような、Lレンズではない手頃な価格帯のF1.2レンズが実現すれば、ポートレート撮影や低照度下での撮影に挑戦したいと考えるアマチュア写真家にとって、新たな選択肢となるでしょう。軽量化も進めば、日常使いでの取り回しも向上し、より気軽に大口径レンズの表現力を楽しめるようになります。

既存のRF 85mm F1.2 L USMとは、画質、AF速度、堅牢性などで差別化される可能性が高いですが、PMo技術の進化により、価格を抑えつつも十分な光学性能を持つレンズが提供されることは、市場の活性化に繋がるはずです。CanonがLレンズとは異なる、より幅広い層に向けた大口径単焦点レンズのラインナップを拡充していくのか、今後の製品展開に注目が集まります。

まとめ

Canonが申請した「サンドイッチ」構造の複合レンズ要素に関する特許は、将来のRFマウントレンズの設計に大きな影響を与える可能性を秘めています。この技術は、レンズの軽量化と製造コストの削減を両立させながら、高い光学性能を維持することを目指しており、特にRF 85mm F1.2のような大口径単焦点レンズの手頃な価格での提供に繋がるかもしれません。

CanonはこれまでもPMo要素を多くのレンズに採用し、その技術を進化させてきました。今回の特許は、同社が今後もコスト効率と性能のバランスを追求し、より幅広いユーザー層に魅力的なレンズを提供していく姿勢を示唆しています。今後のCanonのレンズ開発から目が離せません。

情報元:canonrumors.com

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