DZOFILMが「Octopus II」と「Marlin 1.4x Extender」を発表:軽量化と焦点距離延長でシネマ撮影を強化

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米メディアCineDの報道によると、DZOFILMは新たなレンズアクセサリーとして、第2世代マルチマウントアダプター「Octopus II」と「Marlin 1.4x Extender」の2製品を公開しました。これらの新製品は、前世代モデルから最大49%の軽量化を実現したほか、焦点距離を1.4倍に延長し、Super35レンズでフルフレームセンサーをカバーできる機能を提供します。映像制作の現場において、機材の柔軟性と効率性を高める実用的なソリューションとして注目されています。

DZOFILMが提示する新たなレンズアクセサリー戦略

手頃な価格帯のシネマレンズで定評のあるDZOFILMは、その製品ラインナップを支える実用的なアクセサリーの開発にも注力しています。「Octopus」シリーズは、PLやEFマウントのレンズをミラーレスカメラボディに装着する映像制作者にとって、すでに定番のツールとして広く利用されてきました。今回の「Octopus II」は、そのコンセプトをさらに洗練させた後継モデルです。

一方、「Marlin 1.4x Extender」は、現代のカメラボディで主流となっているフルフレームセンサーと、既存のSuper35レンズとの連携をスムーズにするという、ますます一般的になっている課題に対応するために開発されました。この2つの新製品は、異なるシステム間でレンズを頻繁に交換するユーザーにとって、日々の撮影現場で頼りになる主力アクセサリーとなることが期待されます。

「Octopus II」マルチマウントアダプターの進化

大幅な軽量化と内部設計の改善

「Octopus II」は、E、Z、L、RFマウントのレンズに対応するマルチマウントレンズアダプターであり、Super35、フルフレーム、中判センサーを搭載したカメラボディで使用可能です。DZOFILMの発表によれば、この第2世代モデルは再設計により、従来モデルと比較して最大49%の軽量化を達成し、マウントによってはわずか190gまで軽くなっています。これにより、特に重量のあるシネマレンズを使用する際の機材全体の負担軽減に貢献します。

さらに、内部スペースが7.12%拡大されたことで、DZOFILM独自のArles、Arcana、Vespid、Catta、Pictor、Gnosisといったシネマレンズとの互換性が向上しました。旧型アダプターでは後部レンズ要素の収容に課題があったレンズでも、よりスムーズな装着が可能になります。

耐久性と使いやすさへの配慮

DZOFILMは、「Octopus II」の耐久性と信頼性にも言及しています。アルミニウム製ボディと、0.01mmの精度で10万回以上の着脱サイクルに耐えるステンレス製マウントを組み合わせることで、過酷な撮影現場での使用にも対応します。

人間工学に基づいた設計も特徴の一つです。再設計されたハンドルにはレンズ交換を容易にするための方向ガイドが設けられており、特にハンドヘルド撮影や複雑なリグセットアップにおいて、迅速なマウント交換をサポートします。また、取り外し可能な1/4インチのネジ付きベースにより、アダプター自体に重心を移すことができ、ミラーレスカメラの純正マウントにかかる負担を軽減する賢明な工夫が施されています。

工場出荷時にプリセットされたフランジ焦点距離により、キャリブレーション不要で正確な無限遠フォーカスを維持できる点も、前モデルから引き継がれた利点です。

「Marlin 1.4x Extender」で広がる撮影の可能性

Super35レンズでフルフレームをカバー

「Marlin 1.4x Extender」は、有効焦点距離を1.4倍に延長しながら、光量損失を1ストップ未満に抑えることを可能にします。このエクステンダーの最も実用的な機能は、Super35向けに設計されたレンズでもフルフレームセンサーをカバーできるようになる点です。

これにより、Super35シネマレンズとフルフレームカメラボディを併用するユーザーは、ヴィネット現象を心配したり、高価なフルフレーム対応レンズを新たに購入したりすることなく、既存のレンズ資産を最大限に活用できるようになります。

高品質な光学設計と実用的な機能

光学設計においては、プレミアムな高屈折率SRレンズ要素、大口径非球面レンズ、そして迷光を最小限に抑える内部フロック加工が採用されています。DZOFILMは、色収差が厳密に制御されており、レンズ本来の特性を維持すると説明しています。エクステンダーを光路に挿入する際に常に懸念される画質への影響について、Marlinがその主張通りにクリアな映像を維持できるかは、今後の実写テストで検証されるポイントとなるでしょう。

特に有用な機能として、内蔵されたバックフォーカス調整機能が挙げられます。これにより、セットアップや微調整の際にレンズを取り外したり、シム調整を行ったりする手間が省け、撮影現場でのワークフロー効率化に貢献します。Marlinは両側にステンレス製のマウントを採用しており、精密加工により取り付けや操作時の引っかかりを防ぐ設計となっています。

【管理人の視点】日本の映像制作現場における影響

DZOFILMの新しいレンズアクセサリーは、日本の映像制作シーン、特にインディペンデント映画制作者や、YouTubeなどのショートフォームコンテンツクリエイターにとって、非常に魅力的な選択肢となり得るでしょう。

「Octopus II」の軽量化は、ジンバルやハンドヘルドでの撮影が多い現場において、オペレーターの負担を大幅に軽減します。また、複数のカメラシステムやレンズマウントを使い分けるクリエイターにとって、アダプターの互換性と信頼性は、機材選択の自由度を高める重要な要素です。

「Marlin 1.4x Extender」は、Super35レンズの資産を既に持っているクリエイターが、フルフレームカメラへの移行を検討する際に、新たなレンズ投資のコストを抑えつつ、フルフレームの表現力を手に入れる道を開きます。これは、予算が限られる制作現場において、非常に実用的なソリューションとなるはずです。

両製品ともに、比較的抑えられた価格設定(Octopus IIが199ドル、Marlin 1.4x Extenderが799ドル)は、プロ・アマ問わず幅広いユーザー層にとって導入しやすいでしょう。日本国内での正式な販売代理店やサポート体制の確立が、今後の普及の鍵となることが予想されます。

こんな人におすすめ

  • Super35レンズ資産をフルフレームカメラで活用したい映像制作者
  • 機材の軽量化と取り回しの良さを重視するコンテンツクリエイター
  • 手持ちのレンズの焦点距離を拡張し、撮影の幅を広げたいフォトグラファー・ビデオグラファー

まとめ

DZOFILMが発表した「Octopus II」マルチマウントアダプターと「Marlin 1.4x Extender」は、現代の映像制作における多様なニーズに応える、実用的なレンズアクセサリーです。大幅な軽量化と内部設計の改善が施された「Octopus II」は、異なるマウントシステム間でのレンズ運用をより快適にし、その耐久性もプロの現場で信頼性を発揮するでしょう。

一方、「Marlin 1.4x Extender」は、Super35レンズでフルフレームセンサーをカバーするという、多くのクリエイターが直面する課題に対する効果的な解決策を提供します。光量損失を抑えつつ焦点距離を延長し、内蔵バックフォーカス調整機能も備えることで、撮影現場での柔軟性と効率性を高めます。これらの製品は、特にSuper35からフルフレームへの移行期にある市場において、既存資産の有効活用を促し、クリエイターの表現の選択肢を広げる重要な役割を果たすことが期待されます。

両製品は2026年6月17日より販売開始予定で、「Octopus II」は199ドル、「Marlin 1.4x Extender」は799ドルで提供されます。

情報元:CineD

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