アナモフィックレンズの新境地:Blazar Sentinel ズームがフルフレーム対応で登場

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中国のレンズメーカーBlazar(旧Great Joy)は、同社初となるアナモフィックズームレンズ「Sentinel 35-60mm 1.33X T2.2 フルフレーム・アナモフィック・ズーム」を発表しました。この単一レンズで広角から中望遠までをカバーし、レンズ交換の手間を省くことが可能です。重量970gという軽量設計、フルフレーム対応、そしてソニーE、キヤノンRF、ライカL、ニコンZの4種類のマウントオプションを備え、導入価格は1,099ドルと設定されています。移動の多い撮影現場で機動性を重視する映像制作者を主なターゲットとしています。

Blazar Sentinel アナモフィックズームの主な特徴

Blazarはこれまで、手頃な価格で幅広いスクイーズ比のアナモフィック単焦点レンズを提供し、インディペンデント映画制作者やドキュメンタリー撮影者から高い評価を得てきました。今回の「Sentinel」は、同社の製品ラインナップに初めて加わるズームレンズであり、すでに定評のある1.33X、1.5X、2Xの単焦点レンズやオートフォーカス対応モデル、超コンパクトなBeetleシリーズを補完する形で登場しました。

Blazar Sentinel アナモフィックズームレンズの製品画像
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単焦点レンズの利便性を超えるズーム機能

アナモフィック撮影では、通常、複数の単焦点レンズを携行し、撮影シーンに応じてレンズを交換する必要があります。しかし、Sentinelは35mmから60mmまでの連続した焦点距離範囲をカバーするため、この手間を解消します。この焦点距離は、物語作品やドキュメンタリーで頻繁に使用される領域であり、広角での環境描写から親密なミディアムショットまで、リグを組み直すことなくスムーズに移行できる点が大きな利点です。

特徴的なアナモフィックルックと光学性能

Sentinelは、Blazarの既存シリーズと同様に1.33倍のスクイーズ比を採用しています。これはアナモフィック効果の中でも比較的穏やかな部類に属し、4:3センサーと組み合わせることで2.39:1のワイドスクリーン映像を自然に生成します。また、16:9の画面にも映画的な雰囲気を加えることが可能です。

本レンズは、楕円形のアウトオブフォーカスハイライト、筋状の水平フレア、そして伸びたスペキュラーディテールといった、アナモフィックレンズ特有の魅力的な描写を継承しています。フレアは琥珀色を帯び、16枚羽根のアイリスが特徴的なボケ味を表現します。

Blazar Sentinel アナモフィックズームレンズによる琥珀色のフレア効果

光学性能としては、35mmでT2.2という明るい開放値から始まり、60mmではT2.8へと変化する可変絞り特性を持っています。Blazarによると、絞り目盛りは35mmで校正されているため、他の焦点距離でのTストップ値はあくまで目安として扱われるべきです。画角は36×24mmのフルフレームセンサー向けに設計されており、どの焦点距離でもヴィネット現象やクロップによる画角の損失はないとされています。最短撮影距離は0.83mで、クローズアップ撮影にも対応可能です。フォーカスリングの回転角度は200度と広く、精密なマニュアルフォーカス操作を可能にします。

Blazar Sentinel アナモフィックズームレンズで撮影された楕円形ボケの作例

機動性を追求した軽量設計と幅広いマウント対応

Sentinelの最も実用的な強みの一つは、その軽量性です。970gという1kg未満の重さは、ジンバル、ハンドヘルドリグ、ショルダーマウント、あるいは旅行向けのセットアップなど、重量が重要な撮影環境において非常に実用的な選択肢となります。これは、Blazarが近年「迅速に動き、軽量な撮影を行うクルーのために作られた機材」として製品ラインナップを位置づけてきた方針と一致しています。

Eマウント版の全長は153.1mm、フロント径は一律80mm、フィルター径は77mmです。マウントはソニーE、キヤノンRF、ライカL、ニコンZの4種類が同時発売され、インディーズの撮影現場で広く普及している主要なミラーレスカメラボディをほぼ網羅しています。これにより、異なるカメラが混在する撮影キットにも容易に組み込むことができるでしょう。

Sony FX6に装着されたBlazar Sentinel アナモフィックズームレンズ

【管理人の視点】日本のユーザーにとっての意味

Blazar Sentinelアナモフィックズームレンズの登場は、日本の映像制作者にとっても魅力的な選択肢となり得るでしょう。導入価格1,099ドル(約17万円、1ドル155円換算)は、フルフレーム対応のアナモフィックズームレンズとしては比較的手頃な価格帯と言えます。しかし、日本国内での具体的な販売店や代理店の情報がまだ少ないため、購入経路は海外からの個人輸入や、限られた国内販売パートナー経由となる可能性が高いです。

国内市場では、フルフレーム対応のアナモフィックズームはまだ選択肢が限られており、SIRUIやVazenといった海外メーカーの単焦点レンズが主な競合となります。Sentinelは、軽量かつ多用途なズーム機能を持つことで、特に機動性を重視する日本のインディペンデント映画制作者、ドキュメンタリー撮影者、そしてミラーレスカメラを使用する映像クリエイターにとって、アナモフィック撮影の敷居を大きく下げる製品となるでしょう。日本語対応の有無はレンズ本体には直接関係しませんが、サポート体制や情報提供の面で今後の展開が注目されます。

こんな人におすすめ

  • 軽量で機動性の高いアナモフィックレンズを求める映像制作者
  • 複数の単焦点レンズ交換の手間を省きたい撮影現場のオペレーター
  • フルフレームミラーレスカメラで映画的な表現を追求したいクリエイター

まとめ

Blazar Sentinelアナモフィックズームレンズは、アナモフィック撮影における機動性と利便性を大きく向上させる画期的な製品です。35-60mmの焦点距離範囲、1.33倍のスクイーズ比、フルフレーム対応、そして970gという軽量設計は、特にインディペンデント映画制作者やドキュメンタリー撮影者にとって強力なツールとなるでしょう。手頃な導入価格と幅広いマウント対応により、より多くの映像制作者がアナモフィックルックを手軽に享受できる可能性を秘めています。2026年6月23日からの予約受付開始に注目が集まります。

情報元:CineD

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