映像制作の現場において、オンカメラモニターは撮影の精度と効率を大きく左右する重要な機材です。この度、Portkeysは、その常識を覆す革新的な7インチオンカメラモニター「LH7C」を発表しました。最大輝度1,000ニットの視認性と、Portkeys独自のMOVNORM OSによる豊富なモニタリングツールに加え、特筆すべきは「単一ケーブルでのカメラ制御」を実現した点です。これにより、複雑になりがちなカメラリグのセットアップが劇的に簡素化され、映像クリエイターのワークフローに新たな可能性をもたらします。
LH7Cは、単なる映像表示デバイスに留まらず、カメラとの連携を深めることで、撮影現場での操作性を飛躍的に向上させます。特に、新開発のUSB-C/HDMIコンボケーブル「TA03Y」は、映像信号と制御信号を一本に集約し、ケーブルマネジメントの煩わしさを解消。これにより、ジンバルや小型リグでの運用がよりスムーズになり、機動性が求められる現代の映像制作において、強力な味方となるでしょう。

Portkeys LH7Cの主要スペックとデザイン
Portkeys LH7Cは、そのコンパクトなボディにプロフェッショナルな映像制作を支える高性能を凝縮しています。7インチのLCDタッチスクリーンは、最大輝度1,000ニット、コントラスト比1,000:1、広視野角170°を誇り、日中の屋外撮影でも高い視認性を確保します。解像度は1920×1080で、Rec.709を100%カバーし、8+2 FRC 10ビットプロセスを採用しているため、バンディングのない正確な色再現と滑らかなグラデーションを実現します。
本体サイズはわずか17.6 x 10.3 x 1.8cm、重量は245gと、同クラスの7インチモニターと比較して最大30%軽量化されています。この軽量設計は、ジンバルや小型カメラリグに装着した際の負担を軽減し、長時間の撮影でもクリエイターの疲労を最小限に抑えます。

接続端子はすべてモニターの底面に集約されており、DCI 4K(24P)、4K UHD(25P)、または1080P(60P)までのHDMI入出力に対応。さらに、3.5mmヘッドフォンジャック、7~24V DC入力端子、そして最大20個のカスタムLUTを読み込んだり静止画を保存したりするためのUSB-Aポートを備えています。モニター上部には、4つのユーザー割り当て可能ボタン、タッチスクリーンロックスイッチ、および電源スイッチが配置され、直感的な操作が可能です。
電源は、モニター背面の標準的なソニーLシリーズバッテリー、または7-24V DC入力からの外部給電に対応し、消費電力はわずか8Wと省エネ設計です。取り付けポイントとして、底面、左側、右側に位置決め穴付きの1/4インチ-20マウント穴が3箇所設けられており、様々なリグへの柔軟な取り付けが可能です。
革新的な単一ケーブル制御:TA03Yコンボケーブルがもたらす利便性
Portkeys LH7Cの最大の魅力は、新開発の「TA03Y USB-C/HDMIコンボケーブル」による単一ケーブルでのカメラ制御機能です。この超薄型(わずか2.5mm)ケーブルは、カメラ側のHDMIとUSB-C接続を統合し、映像信号と制御信号をLH7C用の単一プラグにまとめ上げます。これにより、カメラとモニター間の配線が劇的に簡素化され、ケーブルの絡まりや断線のリスクを低減し、セットアップ時間を大幅に短縮します。

LH7Cは、ソニー、キヤノン、パナソニック製の主要なカメラモデルに対応しており、具体的にはソニーのFX3/FX30、A7S III/A7 IV/A7V/A9 IIIミラーレスカメラ、キヤノンのEOS R1、R5 Mark II、R6 Mark III、パナソニックのS1/S1RおよびS5II/S5IIXなどが挙げられます。モニターにカメラを接続すれば、ISO、絞り、シャッター速度、ホワイトバランス、AFモードの変更、録画開始/停止といった主要なカメラ設定を、LH7Cのタッチスクリーンから直接操作できます。
さらに、タップするだけでカメラのフォーカスエリアを設定できる機能や、ソニーユーザー向けには、モニター上でAFトラッキングボックスを直接ドラッグできる新機能「フォーカス・トラッキング・フレーム」が提供されます。これにより、被写体の追跡がより直感的かつスムーズに行えるようになります。Portkeysは、この「フォーカス・トラッキング・フレーム」機能の他ブランドへの対応も、今後のファームウェアアップデートで予定していると報じられています。

プロフェッショナルな映像制作を支えるMOVNORM OSと豊富なモニタリングツール
LH7Cは、Portkeys独自のオペレーティングシステム「MOVNORM OS」を搭載しており、プロフェッショナルな映像制作に必要なあらゆるモニタリングツールを提供します。これらのツールは、撮影現場での露出、フォーカス、フレーミングの精度を向上させ、クリエイターが意図した映像を確実に捉えることをサポートします。

- 3D LUTモニタリング: HDMI出力機能を備え、USB-Aポート経由で最大20個のカスタムLUTを読み込み可能。撮影中に最終的なルックを確認できます。
- アナモフィック画像のデスクイーズ機能: 1.33x、1.5x、1.8x、2.0xを含む10種類の標準アスペクト比に加え、0.25xから4.0xまでのカスタム比率に対応し、アナモフィックレンズ使用時の正確なフレーミングをサポートします。
- フリーズフレーム機能: 現在のフレームをUSBメモリに保存し、現在の映像信号と比較できるため、ストップモーション撮影や厳密な構図合わせに有用です。
- 垂直拡張: 縦位置で撮影する際、画像の下部を縦方向に伸ばすことができ、縦長コンテンツ制作に役立ちます。
- フォーカスツール: ピーキング、カスタムピーキングフレーム、ジェスチャーズーム機能が含まれ、正確なフォーカス合わせを容易にします。
- 画像解析および露出ツール: RGBおよびルマ波形、ルマヒストグラム、ゼブラ、ARRIフォールスカラーを含む13種類のカスタマイズ可能なフォールスカラーなど、詳細な露出分析が可能です。
- ログストップ: カメラの光量データを活用し、LOG信号を自動的に識別して複数の露出レベルゾーンに分割。各ゾーンをカスタマイズされたモード(フォールスカラーまたはゼブラ)で表示でき、ソニー製LOGの自動認識マッチングに対応しています。
- フレーミングツール: クロスヘア、チェックフィールド、ガイド、グリッド、矩形クロップなど、多様なフレーミングアシスト機能を提供します。
- オーディオメーター: 音声レベルを視覚的に確認できます。
- モニター調整: バックライト、コントラスト、色温度、シャープネス、彩度、輝度、色調、HDR/HLG、および画像反転(H/V)など、詳細な表示設定が可能です。
Portkeys LH7Cが映像クリエイターにもたらすメリットとおすすめユーザー
Portkeys LH7Cは、その革新的な機能と優れた性能により、現代の映像制作に多大なメリットをもたらします。
ワークフローの劇的な簡素化と機動性の向上
TA03Yコンボケーブルによる単一ケーブル制御は、特にジンバルや小型リグを使用するクリエイターにとって革命的です。複数のケーブルを接続する手間が省け、セットアップ時間が短縮されるだけでなく、ケーブルの絡まりによるトラブルも減少します。これにより、撮影現場での機動性が向上し、より迅速なポジション変更やアングル調整が可能になります。軽量設計も相まって、手持ち撮影や長時間の運用における負担を軽減し、クリエイターの自由な表現をサポートします。
屋外撮影での視認性と正確なモニタリング
1,000ニットの高輝度ディスプレイは、日中の強い日差しの下でもクリアな視認性を確保します。これにより、サンシェードに頼りすぎることなく、正確な露出やフォーカスを確認できます。MOVNORM OSに搭載された豊富なモニタリングツールは、露出、フォーカス、色、フレーミングといった要素を詳細に分析し、撮影中にリアルタイムで映像品質を最適化するための強力な手助けとなります。
こんなクリエイターにおすすめ
- ソロクリエイターや小規模チーム: 限られたリソースで効率的な撮影を求めるクリエイターにとって、セットアップの簡素化と多機能性は大きなメリットです。
- ジンバルユーザー: 複雑なケーブル配線が不要になるため、ジンバル上でのカメラ制御が格段に容易になり、よりスムーズなカメラワークを実現できます。
- 屋外での撮影が多いクリエイター: 高輝度ディスプレイは、明るい環境下での視認性を確保し、撮影のストレスを軽減します。
- 複数のカメラブランドを使用するクリエイター: ソニー、キヤノン、パナソニックといった主要ブランドに対応しているため、カメラシステムを問わず一貫した操作感で運用できます。
- 正確なモニタリングを重視するプロフェッショナル: 豊富なモニタリングツールと正確な色再現性により、高品質な映像制作を追求するクリエイターの要求に応えます。
市場におけるLH7Cの立ち位置と今後の展望
Portkeys LH7Cは、その価格(39,888円)と機能性において、オンカメラモニター市場で非常に競争力のある製品です。特に「単一ケーブルでのカメラ制御」という独自の強みは、他の多くのモニターには見られない差別化ポイントであり、今後のオンカメラモニターのトレンドを牽引する可能性を秘めています。
近年、ミラーレスカメラの進化により、小型・軽量なシステムで高品質な映像を制作するニーズが高まっています。LH7Cは、このニーズに完璧に応える製品であり、特に機動性と効率性を重視するクリエイターからの支持を集めるでしょう。Portkeysが今後、対応カメラブランドをさらに拡大し、ファームウェアアップデートを通じて新機能を追加していくことで、LH7Cはより多くの映像クリエイターにとって不可欠なツールとなることが期待されます。
映像制作の現場がよりシンプルに、より効率的になる未来をPortkeys LH7Cが切り開くかもしれません。
Portkeys LH7Cは現在、39,888円で販売中です。モニターには、安全ボックス、サンシェード、コールドシューマウント、ミニUSBスティック、スクリーンワイプ、スクリーンプロテクター2枚、そして革新的なTA03Yビデオコントロールケーブルが同梱されています。
情報元:CineD

