新川宗平氏が語る『エトランジュ オーヴァーロード』の”邪道”戦略!世界的ヒットを狙うアクションアドベンチャーの全貌

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元日本一ソフトウェア社長であり、数々のヒット作を手がけてきた新川宗平氏が、ペンネーム「喜多山浪漫」として発表した小説を原作とする新作アクションアドベンチャー『エトランジュ オーヴァーロード』。本作は、悪役令嬢が地獄で大暴れするという異色の設定と、「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」というユニークなジャンルで注目を集めています。新川氏が「邪道」と語る独自のクリエイティブ哲学と、世界的ヒットを目指す本作の全貌について、詳細なインタビューからその魅力と深掘りされた開発秘話をお届けします。

「邪道」を貫く新川宗平氏のクリエイティブ哲学

新川宗平氏が『エトランジュ オーヴァーロード』の構想を始めたのは、前職を辞めた後の期間でした。ゲーム会社を設立するのではなく、一人でできることとして小説執筆を選んだのが始まりです。ゲームシナリオの経験を活かし、小説家としての道を模索する中で、悪役令嬢モノというジャンルに惹かれていきました。

新川氏が悪役令嬢モノに魅力を感じたのは、従来の乙女ゲームとは異なり、男性読者でも楽しめる普遍的な面白さがあったからです。しかし、既存の悪役令嬢モノの「主人公がいい子で反省する」というテンプレートには納得がいかず、「一切反省せずに我が道をゆくヒロイン」という独自のコンセプトを打ち立てました。これが、本作の主人公エトランジュの根幹をなすキャラクター性です。

新川氏のクリエイティブは常に「王道」を避け、「邪道」を選ぶことにあります。彼が設立した会社「スーパーニッチ」という名前も、その名の通り「スーパーでニッチなものを作る」という哲学を体現しています。他のクリエイターが手掛けていない、独自の切り口やアイデアを追求することで、唯一無二の作品を生み出すことに情熱を注いでいるのです。

新川宗平氏のインタビュー写真

ゲーム化への道のりとジェムドロップとの協業

小説『エトランジュ オーヴァーロード』は、最初からゲーム化を視野に入れて執筆されていました。新川氏自身がゲーム業界出身であるため、小説を原作として様々なメディア展開を想定しており、特にゲーム化は強く実現したいと考えていたといいます。物語の展開も、ゲームで仲間が増えていくスピード感を意識して作られており、その構想の深さが伺えます。

ゲーム開発を担当したのは、アクションゲーム制作に定評のあるジェムドロップです。ジェムドロップは企画書ではなく、実際に動くプロトタイプを見せて提案するというユニークな開発スタイルを持っています。その中で、新川氏が選んだのが「SUSHIレーン」システムでした。このシステムは、ジェムドロップ側も最も良いと考えていたアイデアであり、両者の意見が一致したことで、本作の核となるゲーム性が確立されました。

アクションゲームというジャンルを選んだのは、海外展開を意識した結果です。テキストアドベンチャーでは翻訳の労力が大きく、ジャンル的にも海外での普及が難しいと判断されました。ジェムドロップがアクションゲームを得意としていることも、この選択を後押ししました。ジェムドロップの社長である北尾雄一郎氏は、『スターオーシャン』シリーズの開発に携わっていた人物であり、そのアクションゲーム制作のノウハウが本作に存分に活かされています。新川氏は、ジェムドロップの強みを最大限に引き出すため、細かい指示はせず、彼らが自由に面白いゲームを作れる環境を重視したと語っています。

エトランジュ オーヴァーロードのロゴとキャラクターイラスト

『エトランジュ オーヴァーロード』のユニークなゲームシステム

本作の最大の特徴は、その名が示す通り「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」という独自のシステムです。戦闘中に寿司レーンのようにアイテムやギミックが流れてくることで、戦略性とテンポの良いアクションが融合しています。新川氏の要望で、同じマップでも繰り返し楽しめるような仕組みが導入されており、成長要素やカスタマイズ要素も充実しています。

また、ミュージカル要素も本作の大きな魅力の一つです。新川氏と北尾氏がかつて共に手掛けた『マール王国の人形姫』がミュージカルRPGであったことから、20数年ぶりのタッグで再びミュージカル要素を取り入れることになりました。現在の技術で表現されるミュージカルシーンは、エトランジュだけでなく他のキャラクターも歌い上げるなど、非常に気合が入った演出が施されています。10曲以上のミュージカル楽曲が用意されており、物語を彩る重要な要素となっています。

料理の要素も盛り込まれており、舞台が地獄であることから激辛料理が多く登場します。しかし、物語が進み舞台が地獄以外の場所に移ると、スイーツや鍋料理など、登場する料理も変化していくという細やかなこだわりが光ります。これらの要素は、原作への深い愛と、ゲームとしての面白さを追求するジェムドロップの作り込みによって実現されています。

ゲーム画面:SUSHIレーンシステム

魅力的なキャラクターたち:大塚真一郎氏のデザインと豪華声優陣

本作のキャラクターデザインは、『Re:ゼロから始める異世界生活』などで知られる人気イラストレーターの大塚真一郎氏が担当しています。新川氏が大塚氏を起用した理由の一つは、悪役令嬢モノが乙女ゲームの派生ジャンルであることから、女性層にもアピールできるキャラクターデザインを求めたためです。大塚氏は小説の内容を深く読み込み、ほとんどのキャラクターを一発でOKにするほどの素晴らしいデザインを生み出しました。

エトランジュ:反省しない悪役令嬢の魅力

主人公エトランジュは、差別や他人の評価に負けない強さを持つキャラクターです。闇魔法が使えることや黒髪であることで差別を受けていますが、それをものともせずに自分の信念を貫きます。新川氏は、彼女を「悪役に仕立てられた」存在と表現し、その破天荒な性格の中にも感情移入できる魅力を込めています。

ネコタローとチンピラ悪魔たち

新川氏が今後手掛ける作品には猫を登場させると決めている通り、本作にはマスコットキャラクターのネコタローが登場します。また、序盤で仲間になるチンピラ悪魔のヒッヒ、クック、ヒャッハーは、エトランジュに負けた後、彼女が適当に名前を付けた瞬間にイケメンや可愛い姿に変化するというユニークな設定が施されています。特にヒャッハーの性別は明かされておらず、プレイヤーの想像に委ねられています。

キャラクターデザイン:主人公エトランジュ

スイーティア、エリト、シュワルツ、イグナシオ

エトランジュの数少ない味方である専属メイドのスイーティアは、彼女の素晴らしさを語る役割として登場します。声優はホロライブの角巻わためさんが担当しており、テスト収録でもその声がキャラクターにぴったりだったと新川氏は語っています。

参謀役のエリト、屈強な傭兵シュワルツ、そして天才少年イグナシオなど、多様な仲間たちが物語を彩ります。イグナシオがエトランジュに「ママになって欲しい」とお願いするシーンは、無双状態のエトランジュの意外な一面を見せるための工夫であり、キャラクターの深掘りに貢献しています。

キャラクターデザイン:ネコタロー、ヒッヒ、クック、ヒャッハー

アリア:ホロライブ白上フブキさんが演じる親友

体験版には登場しないものの、エトランジュと対等な立場で親友になれるキャラクターとしてアリアが設定されています。この重要なポジションの声優には、ホロライブの白上フブキさんが起用されました。新川氏は、わためさん同様にフブキさんの声がアリアに完璧に合致すると確信し、依頼に至ったと明かしています。

キャラクターデザイン:スイーティア、エリト、シュワルツ、イグナシオ

新川宗平氏のX(旧Twitter)では、作品に関する情報が発信されています。

地獄だけじゃない!広がる物語とマルチプレイの魅力

『エトランジュ オーヴァーロード』の物語は、公開されている原作小説の第1部(地獄が舞台)で完結するわけではありません。新川氏は、小説家としての活動を開始してから『エトランジュ オーヴァーロード』と『デモンズナイトフィーバー』の二つの作品を同時進行で書き溜めており、本作には原作小説の第1部以降のストーリーも収録されるという驚きの情報が明かされました。これにより、ゲームでしか体験できない壮大な物語の展開が期待されます。

さらに、本作はマルチプレイにも対応しています。SUSHIレーンアクションの完成後、関係者でプレイした際に「これはマルチで遊んだら絶対に楽しい」という声が上がり、ジェムドロップの尽力によって実装が決定しました。最大4人での協力プレイが可能となり、より多くのプレイヤーが楽しめる要素が加わっています。

海外での手応えも非常に良好です。フランス、イギリス、台湾でのイベントでは、アクションが苦手な人でも楽しめる操作性や、マルチプレイの楽しさ、そしてストーリーやキャラクターが好評を博しました。新川氏の過去作のファンからも「作家性は変わらない」「今までの作品と同じ匂いがする」といった声が寄せられ、そのクリエイティブが国境を越えて評価されていることが伺えます。

『エトランジュ オーヴァーロード』は、PS5、PS4、Nintendo Switch、PC(Steam、Epic Games Store、GOG)で2026年3月26日に発売予定です。通常版は8,580円(税込)、Nintendo Switchパッケージ初回限定版は12,980円(税込)で提供されます。

『エトランジュ オーヴァーロード』はこんな人におすすめ!

本作は、従来のゲーム体験に飽き足らない、以下のような読者に特におすすめできる作品です。

  • ユニークなゲームシステムを求める人:「SUSHIレーンミュージカルアクションアドベンチャー」という斬新なジャンルは、これまでにないプレイ体験を提供します。
  • 「邪道」な物語に惹かれる人:悪役令嬢が一切反省せず我が道をゆくという、新川宗平氏ならではのひねりの効いたストーリーを楽しみたい方。
  • 豪華クリエイター陣の作品に触れたい人:新川宗平氏のプロデュース、大塚真一郎氏のキャラクターデザイン、ジェムドロップの開発力に期待する方。
  • VTuberファン:ホロライブの角巻わためさんや白上フブキさんが声優として参加しているため、彼女たちのファンにも見逃せないタイトルです。
  • マルチプレイで盛り上がりたい人:最大4人での協力プレイは、友人や家族と一緒に楽しむのに最適です。
  • 壮大な物語を体験したい人:原作小説の続きがゲームで楽しめるため、濃密なストーリーを求める方にも満足いただけるでしょう。

まとめ:新川宗平氏の「人生2周目」を賭けた挑戦

『エトランジュ オーヴァーロード』は、新川宗平氏が「人生2周目を始めるにあたってのデビュー作」と位置付ける、まさに渾身の一作です。日本一ソフトウェア時代に培ったゲーム作りの経験と、小説家としての新たな挑戦が融合し、彼の初期衝動に近い熱量が込められています。ジェムドロップの確かな開発力、NIS Americaやブロッコリーといった販売パートナーの協力により、この「邪道」なアクションアドベンチャーは世界へと羽ばたこうとしています。

新川氏は、本作の成功の先に続編やアニメ化、さらにはミュージカル化といった大きな夢を抱いています。特にミュージカルについては、ホロライブのVTuberが歌う可能性にも言及しており、その実現には本作のヒットが不可欠です。体験版も配信されているため、少しでも興味を持った方は、ぜひこのユニークな世界観とゲームプレイを体験し、新川氏の新たな挑戦を応援してみてはいかがでしょうか。

情報元:Gamer

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