AIが「神の声」を偽装? ディープフェイク詐欺が教会を襲う
海外サイトGizmodoによると、信仰とは全く無関係なところで、AIが思わぬ形で悪用されているようです。なんと、ディープフェイク技術を使ったAIが、牧師になりすまして信者から金銭を騙し取るという、悪質な詐欺が報告されています。
人気の牧師がターゲットに
この手口で狙われやすいのは、オンラインで多くのフォロワーを持つ、いわゆる「インフルエンサー牧師」たち。彼らの顔や声をAIが学習し、まるで本人が語っているかのような偽の動画を生成するんです。
例えば、YouTubeで120万人以上の登録者を誇るカトリックの神父、マイク・シュミッツ氏も被害に遭っています。彼自身がSNSで注意喚起する動画を公開しましたが、そこには、彼になりすましたAIが「悪魔的な人間が見ている」とか、さらには「教会旅行の参加費を払ってほしい」などと、もっともらしい理由でお金を要求する動画が映し出されていました。
これらの詐欺動画は、一見すると本物の説教と見分けがつかないほど精巧に作られているとのこと。しかし、よく見ると「人間らしさ」が欠けていたり、不自然な点が見られるそうです。
なぜこんなことが…?
この問題の根底には、一部の宗教団体がAI技術を積極的に取り入れている現状もあるようです。例えば、故人がAIで再現され、「天国からのメッセージ」として説教に用いられるといった事例も報告されています。こうした動きが、人々をAIに対して過度に信じ込ませ、結果的に詐欺被害に遭いやすくなっているのかもしれません。
教会関係者も注意喚起
シュミッツ氏のような牧師たちは、AIディープフェイク詐欺への注意を強く呼びかけています。アラバマ州やフロリダ州でも、同様の注意喚起が行われており、信者たちが「集められるはずのお金」を詐取される事態を防ごうとしています。
賢い信者になるために
ローマ教皇もAIの潜在的なリスクについて言及しており、人間の尊厳や正義、労働に対する新たな課題を提起しています。
オンラインで牧師や宗教指導者の言葉に接する際は、常に疑う心を持つことが重要です。特に、金銭の要求や不審な依頼には注意が必要です。AI技術の進化は目覚ましいですが、それを悪用する者たちがいることを忘れずに、賢く情報を見極める必要がありますね。

