81歳のおばあちゃん、ダークウェブでの薬物密売で有罪判決、控訴も棄却される

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81歳のおばあちゃん、ダークウェブでの薬物密売で有罪判決、控訴も棄却される

海外サイト「Dark Web Informer」によると、オーストラリアのメルボルンで、81歳の女性がダークウェブを利用した薬物密売に関与した罪で有罪判決を受け、その控訴も棄却されたとのことです。

母親の「知らぬ存ぜぬ」は通せず

サウスダ・サナニコーン被告(81歳)は、娘の薬物密売ネットワークを手伝っていたにも関わらず、その活動内容を全く知らなかったと主張していました。しかし、裁判所はこれを「意図的に目をそむけていた」と判断し、有罪としました。被告は、昨年の8月、違法薬物の密売で有罪となり、懲役3ヶ月の刑が言い渡されています。裁判官は、彼女が「無知」であったという主張を退け、彼女が「意図的に目をそむけていた」と結論づけました。

5週間で396個の小包を発送

サナニコーン被告は、2022年初頭の5週間にわたり、娘であるミミ・サナニコーン被告(49歳)のために、オーストラリア各地の郵便局から396個もの小包を発送していたことが明らかになっています。これらの小包のうち255個が警察によって傍受され、中からはメタンフェタミン、コカイン、MDMA、アヘン、テストステロン、ヘロインといった多くの違法薬物が発見されました。

大量の現金と薬物も発見

両被告は2023年2月23日に逮捕されました。警察が彼女たちの住居を捜索したところ、コーヒーテーブルの上に無造作に置かれていた8万オーストラリアドル(約800万円)を含む、合計約46万1000オーストラリアドル(約4600万円)もの現金が発見されました。さらに、薬物や梱包資材も家の中に隠されていたとのことです。

弁護側の主張と裁判所の判断

警察の取り調べに対し、サナニコーン被告は通訳を介して、「普通の仕事だと思っており、小包の中身は知らなかった。合法的なものだと思っていた」と供述していました。弁護側は、娘が合法的なビジネス(お茶や海藻、キノコの販売)を営んでおり、それが彼女の行動の無実の理由となると主張。また、薬物と直接結びつく科学的証拠がないこと、娘が意図的に母親に薬物事業を隠していた可能性も指摘していました。

しかし、ビクトリア州控訴裁判所のテイラー、オーア、キッドの3人の裁判官は、今月下された判決で、満場一致で控訴を棄却しました。陪審員が下した有罪の結論は、唯一合理的な判断であったとしました。裁判官たちは、発送された小包の量と、自宅で見つかった多額の現金を考慮し、薬物密売への関与があったと結論づけるのが妥当だと指摘しました。

裁判所は、「これらの状況を総合すると、被告は少なくとも、その大規模な商業活動が違法薬物を扱っていることを認識しており、小包に依存性薬物が含まれるリスクについて意図的に目をそむけていた、という結論に至った」と述べています。

また、現金についても、合法的な販売によるものだという主張は「ありえない」と一蹴。「被告の娘が、お茶やキノコを家族や友人に大量に販売することで45万ドル以上の現金を蓄積したという主張や、被告がそれを信じているという主張は、陪審員によって不条理だと判断される権利があった」と裁判所は記しています。

なお、娘のミミ・サナニコーン被告は、薬物密売、犯罪収益の取引、他人の個人情報の所持の罪を認めており、現在18年の懲役刑に服しています。

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