DJIから、スマートフォン用ジンバルの最新モデル「Osmo Mobile 8」が発表されました。希望小売価格は税込18,480円で、スマホ撮影の常識を覆す多くの新機能が搭載されています。
この記事では、DJI Osmo Mobile 8がどのように進化したのか、特に注目すべき「360°パン回転」や「インテリジェントトラッキング機能」を中心に、その全貌を詳しくご紹介します。
Osmo Mobile 8のココがすごい!注目すべき新機能
今回のアップデートで、Osmo Mobile 8は単なる手ブレ補正ジンバルから、オールインワンの撮影アシスタントへと進化しました。主な新機能は以下の通りです。
- シリーズ初の360°パン回転
- 3種類の進化した被写体トラッキング
- マイクレシーバー&補助光を搭載した多機能モジュール
- 延長ロッドと三脚の一体型デザイン
シリーズ初!自由自在な「360°パン回転」に対応
Osmo Mobile 8の最大の目玉の一つは、パン軸(水平方向)の360°回転に初めて対応した点です。
これにより、従来のモデルでは不可能だった、全方向への滑らかなパノラマ撮影や、被写体の周りをダイナミックに回転するような映像表現が可能になりました。また、グリップ形状の改良により、ローアングルでの撮影も格段に行いやすくなっています。
被写体を逃さない!3つの進化したトラッキング技術
インテリジェントトラッキング機能も大幅に強化され、撮影シーンに応じて3つの方法を選べるようになりました。
1. Apple DockKitに初対応
iPhoneユーザーにとって朗報です。シリーズで初めてAppleの「DockKit」に対応しました。
これにより、DJI Mimoアプリを起動しなくても、iPhoneの標準カメラアプリや、200種類以上あるサードパーティ製の対応iOSアプリからでも、Osmo Mobile 8の被写体トラッキング機能を利用できるようになりました。
2. 多機能モジュールによる「犬・猫」トラッキング
新開発の「DJI OM 8トラッキングキット(多機能モジュール、別売:税込6,600円)」を使用することで、トラッキング対象が「人物」だけでなく**「犬や猫」**にも拡大しました。
活発に動き回るペットとの心温まる瞬間も、フレームアウトを気にせず手軽に撮影できます。このモジュールはiPhone、Androidの両方に対応しています。
3. DJI Mimoアプリ「ActiveTrack 7.0」
もちろん、DJI独自のトラッキング技術も健在です。DJI Mimoアプリを使用すれば、最新の「ActiveTrack 7.0」が利用可能。人物やペット、さらには指定した物体まで、高精度で追従し続けます。
撮影の質を高める「多機能モジュール」
別売の多機能モジュールは、トラッキング機能の強化だけではありません。
- DJI Micレシーバー内蔵: モジュール自体がマイクレシーバーとして機能し、DJI Mic 3、Mic 2、Mic Miniのトランスミッターと直接ペアリングできます。これにより、ジンバル撮影をしながらクリアな音声を同時に収録可能です。
- 調整可能な補助光: 8段階の明るさと8段階の色温度を調整できる補助光を搭載。暗い場所やクリエイティブなシーンでの撮影を強力にサポートします。
ジンバルとしての基本性能も向上
Osmo Mobile 8は、DJIの第7世代3軸手ブレ補正技術を搭載し、スマートフォン撮影特有のブレを強力に抑制します。
さらに、延長ロッド(セルフィ―スティック)と三脚が本体と一体化。追加のアクセサリーを持ち運ぶ必要がなく、これ一台で多様なアングルからの撮影が完結します。本体重量も370gと軽量ながら、最大10時間の長時間稼働を実現しています。
まとめ
「DJI Osmo Mobile 8」は、シリーズ初の360°パン回転、Apple DockKitへの対応、そして待望のペット(犬・猫)トラッキングを実現した、まさに次世代のスマホジンバルです。
内蔵マイクレシーバーや一体型三脚など、Vlogやコンテンツ制作で「欲しかった機能」がすべて詰め込まれています。スマートフォンでの映像表現をさらに高めたいクリエイターにとって、見逃せない一台となるでしょう。

