2017年のiPhone 10周年記念モデル「iPhone X」がデザインを刷新したように、2027年に迎える「20周年記念 iPhone」にも大きな飛躍が期待されています。Apple関連のリーク情報に詳しい海外メディアMacRumorsが、この記念碑的モデルに関する最新の噂をまとめて報じました。
この記事では、MacRumorsが伝える「iPhone 20」の可能性と、搭載が噂される注目の新機能について詳しく解説します。
「iPhone 19」はスキップ？ 2027年モデルは「iPhone 20」か
MacRumorsによると、2027年に登場するモデルは「iPhone 19」という名称をスキップし、iPhone X（テン）の時のように「iPhone 20」または「iPhone XX」としてブランディングされる可能性があると報じられています。
初代iPhoneは2007年6月に発売されましたが、記念モデルの発売時期は従来通り2027年の9月になると予想されています。
MacRumorsが報じる「20周年記念 iPhone」6つの噂
MacRumorsは、2027年のモデルが「一枚のガラス板」という長年の目標に近づく、革新的なデバイスになる可能性があるとして、以下の6つの特徴を挙げています。
1. 究極の「全面ディスプレイ」デザイン
長年の噂である「ベゼルゼロ」の実現が期待されます。MacRumorsによると、Appleはデバイスの四辺すべて（上下左右）に湾曲するディスプレイを開発中であり、フレーム（ベゼル）が視覚的に存在しない、真の「全面ディスプレイ」が採用される可能性があるとのことです。
2. 画面下Face IDとカメラ
上記の「全面ディスプレイ」を実現するための必須技術が、Face IDセンサーとフロントカメラのディスプレイ下への埋め込みです。MacRumorsは、この技術が2027年までに実現可能かどうかについては、アナリストの間でも意見が分かれていると指摘していますが、記念モデルの大きな焦点となることは間違いありません。
3. より明るく薄い新型OLED（COE技術）
ディスプレイパネル自体も進化する見込みです。Appleは、Samsungが開発した「COE（Color Filter on Encapsulation）」と呼ばれる新しいOLED技術を採用すると噂されています。
これは、従来のOLEDパネルから偏光フィルム層を除去する技術で、以下の利点があるとされています。
- ディスプレイの薄型化
- 光の透過率が向上し、より明るい画面を実現
- 消費電力の削減
4. Apple独自開発「LOFIC」カメラセンサー
MacRumorsは、2027年モデルでAppleが独自に設計したカスタムイメージセンサーがデビューする可能性があると報じています。
特に注目されているのが「LOFIC（Lateral Overflow Integration Capacitor）」技術です。これが実現すれば、1フレーム内で明るいハイライトから暗いシャドウまでの詳細を捉えることができ、最大で「20ストップ」という、ハイエンドシネマカメラに匹敵するほどの広大なダイナミックレンジ（HDR性能）を持つ写真が撮影可能になるかもしれません。
5. Apple自社設計モデムと「A21」チップ
2027年までには、Appleが自社で設計する5Gモデムチップが、競合のQualcomm製モデムを性能で上回ると期待されています。これにより、通信速度やAI機能の向上だけでなく、電力効率の改善（バッテリー持続時間の向上）にも大きく貢献する見込みです。
また、搭載されるチップは、iPhone 18（2026年）に搭載されるA20チップの次世代版、つまり第2世代の2ナノメートルチップ「A21」になると予想されています。
6.「折りたたみiPhone」が同時登場？
MacRumorsは、Appleが2026年を目標に開発中とされてきた「折りたたみiPhone」について、開発遅延の噂があることにも言及。もし開発が2027年にずれ込んだ場合、この「20周年記念 iPhone」と同時に、Apple初の折りたたみモデルが発表される可能性もあるとしています。
まとめ
MacRumorsが報じる「20周年記念 iPhone」の噂は、iPhone Xが登場した時のような、大きなデザインと機能の刷新を期待させるものばかりです。特に、ベゼルのない「全面ディスプレイ」の実現や、人間の目に近づく「LOFIC」カメラセンサーの搭載が事実であれば、2027年はスマートフォン市場にとって再び大きな転換点となるでしょう。