Google HomeのGemini AI、犬を猫と誤認識? スマートホームの「賢い脳」がペット識別に苦戦中

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Googleがスマートホーム製品群(Google Home / Nest)に最新AI「Gemini」を統合し、その機能は飛躍的に向上しています。しかし、米メディア「WIRED」の記者によるレビューで、この賢いAIが思わぬ「弱点」を露呈していることが明らかになりました。

以下は、WIREDに掲載されたレビュー記事(体験談)の概要です。


Google Homeアプリに新しく搭載された「Gemini for Home」機能。これを有効にしたWIREDの記者は、ある日、外出先のパーティで奇妙な通知を受け取ります。

「猫がソファに飛び乗りました」

しかし、問題がありました。彼は猫を飼っていなかったのです。通知の犯人は、彼の愛犬でした。

GeminiのAIは、Nestカメラを通じて家庭内の出来事を要約・通知する高度な機能を備えています。例えば、配達ドライバーが荷物を置いたことを正確に認識したり、複雑なホームオートメーション(「日没後に誰かがリビングに入ったら照明をつける」など)を設定したりすることは得意です。

にもかかわらず、基本的なはずの「犬」と「猫」の識別には、なぜか苦戦しているようです。

記者がAIに対し、「私は猫を飼っていません。あれは犬です」とフィードバック(訂正)を試みても、その後もAIは犬を猫として誤認識し続けたと言います。

この奇妙な現象について、Googleの広報担当者は、AIが物体や人物を認識するために使用する「Familiar Faces(よく知る顔)」システムが、現状ではペットの識別を(まだ)含まない設計になっている可能性を指摘しています。

Google側はこの問題を認識しており、「ペットを含む正確な識別の改善に多額の投資を行っている」とコメントしています。

Geminiの登場により、私たちのスマートホームはより文脈を理解し、能動的に動作するアシスタントへと進化しつつあります。しかし、その一方で、AIが「基本的な」タスクでつまずく姿は、テクノロジーの進化の面白さと課題を同時に浮き彫りにしていると言えるでしょう。愛犬家としては、AIが早く自分の「家族」を正しく認識してくれることを願うばかりです。

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